【グラブル】二翼の絆 ―番外編＆後日譚― (ページ7)

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～籠の中の鳥４～ページ7

辺り一面、瓦礫と化した光景に驚く。

「はぁ…はぁ…敵が、一発やられたぐらいで…死ぬとは限らないぞ…」
「な、なんと…妾の火を取り込んだか」
「すごいじゃない！」

ガブリエルがAに駆け寄ろうとするとミカエルがそれを制す。

「よかろう。もう少し付き合えA！」
「あぁ！」

こうしてミカエルはAと勝負を再開する。しかし、その背には六枚羽が輝く。

「ミ、ミカちゃん…それはさすがに」
「ふん…妾に反撃をする余裕があるのなら大丈夫であろう」
「あら…気に入らなかったのね」

フルパワーでミカエルが攻撃を再開するやいなや、Aはあっという間にボコボコになる。

「う…ごめんなさい！調子に乗りました！！」
「まだだ。そんなものではあるまい！」
「ほんと！無理です！！」

泣いて懇願するAを見かねたガブリエルがミカエルを止めてようやく戦いは終わる。しばらくAは警戒心を解かなかったが、ミカエルの羽がなくなったことで、ようやく警戒心を解く。

「う…ひどい目にあった」
「ミカちゃん、羽の顕現できないAに何をしてるの！」
「すまぬ…やりすぎた」
「明日…明日またやる！今度は絶対あんな目にあわない！」
「ほう…いいだろう」
「もう…」

こうしてAはその足でラファエルの元へ向かうと開口一番、頭を下げるのであった。

「頼む！羽の出し方を教えてほしい！」
「…？」
「ミカエルに少しでも近づくために羽を出したいんだ」
「剣を出すようにはいかぬか」
「あ、あぁ…どうにも」
「そうか」

ラファエルは色々説明をすると、試しにやってみるように促す。

「コアを感じながら…力を流すイメージで…」
「その調子だ」
「ぐ…うぬぬ…」
「…？いかん！」
「うわぁ！？」

暴発した力はAを弾き飛ばす。

「ってぇ…ありがとう、ラファエル」
「力が乱れた。もう少し一定に保つのだ」
「一定…ね」

こうして夜通し行われた練習は、ついに夜明けとともに終わる。

「…行ってこい」
「あぁ！」

ミカエルは広間でAの姿を見るなり口角を上げる。

「見事な羽だ。四枚羽だったとは驚いたぞ」
「数で負けても根性では負けないさ！」

こうして勝負が始まる。初めこそいい勝負をしていた二人だったが、羽の数か、経験値の差かAが徐々に押される。

「ぐ…」
「もう終いか？」
「まだだぁっ！」