〜応援歌〜 ページ44
「な〜、歌ってくれよ！」
「断る！」
「お願いします！！」
グランサイファーはイスタルシアを目指して今日も空を進む。そんなある日、サンダルフォンは剣の手入れをしていると、つい鼻歌を歌うのだった。
「あ、サンダルフォンさん、それって何の歌ですか？」
「いや、知らないよ。Aが歌っていたんだ」
「なぁ、サンダルフォンって何の歌を知ってるんだ？」
「何も。さぁ、気になるのならAに聞くといい」
こうしてAの元へと押し掛けた二人。案の定Aは拒否をするのだった。
「だいたい、歌なら二人も知ってるだろ」
「でも、天司さんの歌ってあまり聞かないですし…」
「なぁいいだろ？ちょっとだけ！別に減るもんじゃねぇんだしよ！」
「サンダルフォンのがうまいんだから、頼むならあっちだろ」
「Aさんだって負けないぐらいお上手ですよ！」
ルリアは必死に食い下がり、とうとうAも折れる。
「わかったよ…少しだけだぞ」
Aは少しの水分を口に含むと、息をゆっくりと吸う。そしてAは自分の知っている歌の中で一番気に入っている歌を口遊む。
「…もういいだろ」
「やっぱりすっげぇな！」
「なんていう歌なんですか？」
「…名前はないよ」
「ないんですか？」
ルリアの問いにAはうなずく。
「元々はナル・グランデで歌われていた歌で、世界の自然やあらゆる物事に感謝をする歌だったそうだ。ようは、僕達天司に向けられた歌だね。それをルシフェル様が教えてくださったんだ。だから、名前があるのかもしれないけど知らない」
「なら、サンダルフォンも知ってるのか？」
「いや…サンダルフォンは幽閉されてたから」
「そうなんですか…」
Aは落ち込むルリアの頭をなでる。
「でも、ルリアがサンダルフォンを説得してセラフィムから出してくれた。ありがとう」
「はい！…セラフィムって何ですか？」
「ああ、カナンにある羽のある繭だよ。あれをセラフィムって言って、あの中で魂を浄化するらしい。まぁ、たぶんコアをとどめておくだけの働きだとは思うけど」
「そうだったんですか！」
「なぁなぁ、さっきの歌ってなんか綺麗だったけどよ。明るい歌はないのか？」
「明るい…か」
少し考えるA。すると、突然立ち上がり部屋をである。
「あ、おい！」
「すぐ戻る。待っててくれ」
そしてAは本当にすぐに姿を現す。その手には楽器が握られているのだった。
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ミレン(プロフ) - こちらにコメントください！ぜひぜひお気軽に！！割と大真面目にお願いします（（ (2019年3月29日 16時) (
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月20日 23時
