〜珈琲とケーキと天司と３〜 ページ17
「わ〜い、いいお天気です！」
甲板に出た一行は、それぞれが祭りを楽しみに街へと繰り出す。珍しく各国の騎士団も都合がついたようで、大勢の面々がそろうのであった。
「サンダルフォンさん、どうしたんでしょうか？」
「Aと同じこと言ってたりしてな！」
「あ、もしかして服が着れないんじゃないですか？」
「馬鹿にするなよ。俺はそこまで間抜けじゃないよ」
「おい、遅いじゃねぇか！」
ようやく現れたサンダルフォン。
「やっぱり、サンダルフォンさんもかっこいいですね！さすがコルワさんです！」
「たまには、こういうのも悪くない」
「それでは、私達も行きましょう！」
「あぁ、団長。一つ相談なんだが…」
「なに？」
「少し喫茶店のメニューについてAと相談がある。しばらく二人で回っても？」
「そうなの？別にいいけど…」
「いや、初めて聞いたけど」
ツッコミを入れるAを無視して話が進み、結局二人ではじめは行動することとなる。船を下りてまず二人が向かったのは、大通りだった。
「で？どこに行こうと思ってるんだ？」
「決めてないよ。行った先で考えてもいいと思ってね」
「ふ〜ん」
サンダルフォンの少し後ろを歩くA。周りの様子が気になり、キョロキョロしていると、突然何かに引っ張られる。
「…うわっ！？」
「前を見て歩いたらどうだ？看板にぶつかりたいなら別だが」
「ありがとう…」
間一髪看板の前で止められたAは、前を見て歩くことを決意する。
「…なぜ後ろを歩く。話しづらいだろう」
「いや…なんかなぁ」
否定するのも気恥ずかしく、隣に並んで歩く。すると、突然子供達が何かをもって駆け寄ってくるのだった。
「…ん？」
「おにーちゃん、おねーちゃん、これあげる！」
「これは何？」
「首飾りだよ！男の人と女の人が一緒に仲良く歩いてて、持ってるといいことあるよ！」
「…あぁ…そう…ありがとう」
仕方なく受け取ろうとすると、不機嫌そうな子供達。なぜかと首をかしげると、隣では同じように男女が首飾りをお互いにかけあっていた。
「女の人が男の人に、男の人は女の人に渡すんだよ！」
「そうなのか？らしいぞ、サンダルフォン」
「俺は別にいいよ」
「いや…人間の風習につきあってやろうじゃないか」
こうして二つの首飾りを受け取ると、サンダルフォンにかけてやる、気恥ずかしそうにしたサンダルフォンだったが、Aの首にも首飾りをつけるのだった。
「わーい、お幸せに〜！」
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ミレン(プロフ) - こちらにコメントください！ぜひぜひお気軽に！！割と大真面目にお願いします（（ (2019年3月29日 16時) (
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月20日 23時
