Episode131 ページ32
グランとサンダルフォンは同時に攻撃をしかける。ルシファーはグランの攻撃をよけ、サンダルフォンの攻撃を剣で受けるが、その間に立て直したグランによって攻撃がなされる。
「ぐ…ッ」
「たああっ！」
グランは、持ち前の俊敏さでサンダルフォンへ攻撃の隙を与える。しかし、ただチャンスを作るだけでなく、確実に相手を追い詰める一手を放つ。
「特異点め…！」
「どこを見ている！」
「…！」
グランへと意識が移った瞬間、サンダルフォンによる強烈な一撃が入る。ルシファーは顔を歪め、体勢を立て直すために後退する。そして、自身の右腕に光の玉を出現させると、それをグランへと放つ。
「団長！」
その一撃を、グランとの間に入り、サンダルフォンが天司長の力で相殺する。
「クッ…！」
思い通りにいかない事にルシファーの顔が徐々にゆがんでいき、そしてサンダルフォンとグラン達はルシファーを確実に追い詰めていく。
「なぁ、Aは何で気を失っちまったんだ？」
「わかりません……」
「恐らく、Aはサンダルフォンに自らの羽を渡すことで天司長の力を安定させる役割がある。だが…前に聞いた時は、それで死ぬ……と言っていた」
「えぇ！？」
「なんだってぇ！？」
カタリナの言葉に、いつの間にか目覚めていた仲間の顔に衝撃が走る。
「で、でもよぅ…こいつは原則不滅の天司なんだろ？」
「詳しいことはわかりませんが…Aさん、なんだか私の羽根を触ったとき、覚悟したような…もう死んでしまうような声でした」
「きっと、彼女なりの世界の守り方だったのだろう。サンダルフォンもわかっているようだ」
カタリナが戦場へと目を向けると、戦況は大きくサンダルフォンがリードしていた。
「Aさん…あなたの力でサンダルフォンさんががんばってます……」
ルリアは、Aに見える体勢に変わる。
「はぁぁぁ！」
「でやああ！」
「フンッ！」
強大な破裂音と衝撃波が辺りを満たす空間で、互いに勝負を決める一撃を伺う。
「エクリプティカ！」
「フン…今さら何かと思えば」
「今だ団長！」
「なに…！？」
「はああああッ！！」
サンダルフォンの作った隙でグランは全力で攻撃をする。その攻撃はルシファーに致命傷を与えるのだった。
「……！」
「はぁ…はぁ…追い詰めたぞ、ルシファー！」
「フン…不用品に失敗作に特異点…摂理に沿わぬ竜と少女か…決定要因は明白だな。あまりにイレギュラーが過ぎる。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
