Episode130 ページ31
Aを寝かせると、改めてサンダルフォンへと向き直る。
「サ、サンダルフォン…？」
「十二枚羽…？色とりどりの羽と真っ白い羽の…」
「あぁ…俺にも何が起きたのか…だが…たぶんルリアの力の影響だ。この空間と君の相互作用で、いつも星晶石にするように、Aの羽を依代に羽根の力を顕現させたのだろう」
「羽根の力ですか…？」
「ルシフェル様とAの力さ――」
未だルシファーと対峙するグランにビィが声をかける。
「グラン！いったんサンダルフォンの所に戻るぞ！」
「わかった！」
グランが後退すると同時に、サンダルフォンは前へと歩み出る。
「サンダルフォン…」
「…」
「煩い羽だ。不用品に相応の無様な姿だな。失敗作らしい、終わりだ」
「なんとでも言え。無様でも不格好でも…血と泥に塗れようとも俺は彼等を守る」
「まるで天司長のような発言だが、羽の数で俺と対等になった面をするな」
「そのルシフェル様は、堕天司の断罪後も空を守り続けていた。ご自身の意思でずっと…そして、Aも。その理由が貴様にわかるか？」
「自己愛に堕ちていた不用品が、無償の博愛でも語るつもりか」
「そのつもりはないよ。ただ貴様がルシフェル様とAを造り、星晶獣の礎を築いたのは事実だ。故にルシフェル様とAの心に、一度でも思い馳せて貰いたかった」
「気に食わんな…その瞳だ。俺と対等に位置する者はひとりでいい。だがアレは死んだ。そして世界も終わる」
それだけいうと、ルシファーは武器を構える。それを見たサンダルフォンは、ルシファーから目を離さずにグラン達へと話かける。
「団長達。今こそ奴と最後の決戦になるだろう」
それだけいうと、一旦言葉を切る。言ってもいいのか、甘えてもいいのか暫し思案する。
「傷ついた身に酷だとわかっている…だがそれでも君に頼みたい事がある。俺と共に――」
全てを言い終わる前に、グランは笑顔で頷いていた。そして剣を構えると、サンダルフォンの隣へと並び立つ。
「ありがとう…」
「オイラ達もついてるぜ！皆で空の世界を守るんだ！」
「がんばりましょう！私も役に立ちたいんです！」
「あぁ…がんばろう！」
サンダルフォン、は剣を抜くとAとルシフェルと過ごした中庭を思い出し、そして今一度ルシファーを睨み付ける。
「ルシフェル様…この蒼い空は俺達が必ず守る！」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
