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Episode128 ページ29

「今はそれが最善策なんだ!ここで全員死んだら何もかも……ッ!」

ふと、Aが顔をあげる。ルシファーの目はビィを捉える。

「ビィ!」
「うわぁ……!?」

ルシファーによって弾き飛ばされるビィ。ルシファーは心底つまらないというように吐き捨てる。

「あまりにも理屈に合わん。お前達の行動原理はなんだ?なぜ神々の斥候が天司の犠牲を嫌がる。そこの失敗作は原初の災厄であり、不用品など世界の敵だった。この矛盾は因果の範疇か。やはり歯車が狂ったのか…」
「き、来ます!サンダルフォンさんとAさんを狙ってる…!?」
「完全に終わらせるつもりか…特異点、君等は脱出を。どこまで時間を稼げるかわからんが――」
「いいや、お前もだサンダルフォン…天司長なき世界は破滅するぞ…僕が稼ぐから!」
「君は何を――」
「ま、待てえ…!」

突如、ボロボロになったビィが立ち上がる。

「一番ボロボロのヤツ等を…ひねてばっかの仲間を…最近じゃAもひねてやがるけど…たったふたりで戦わせねぇ!」

ルシファーを見据えると、そのボロボロになった身体を必死に奮い立たせて叫び始める。

「うおおおおッ!」
「ビィさん!?」
「馬鹿…!死にたいのか!?」
「んなわけねぇだろ!クソ…!」

弱った身体をおしてビィが突っ込んだのを見たAは、ほぼ再生した身体から羽を顕現させ、ルシファーへと剣を抜く。しかし、ルシファーはそんなAには目もくれず、突然攻撃を始めたビィをただつまらなさそうに眺めるのであった。

「ばっきゃろー!何が不用品だ!何が失敗作だ!オイラお前を許さねえ!」
「…?」
「矛盾の何が悪いんだよ!確かに災厄の悪者だけど!大昔に悪い事したかもしんねぇけど!簡単に許せる訳ねえけど!ひねだるふぉんもひねAも面倒だけど!!最近は空のためにがんばってんだ!Aなんかずっとオイラ達のために戦ってんだ!いつだってふたりは悩んでがんばってんだ!誰が何と言おうと…オイラ達は応援するって決めたんだ!」
「フン…俺は神を買い被っていたか」
「うぎゃあ…!」

ビィへ攻撃が振り下ろされるが、その攻撃をAが受け、グランが攻撃を仕掛ける。その行動は、考えるよりも先に身体が動いており、さらにグランは今まで誰にも止められなかった筈の剣を捌き切るのであった。

「お前は…」

グランの攻撃力に、ルシファーはどこか納得したようにうなずく。

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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月13日 19時

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