検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:23,978 hit

Episode119 ページ20

「あ、見て見て!パンデモニウムの様子が変わってるわ。赤い空が薄まってるみたい」

イオの声でパンデモニウムに視線をやると、先ほどまでの赤が嘘のようになくなっていた。

「本来の色が戻ってきてるわね。境界の修復まであとちょっとよ」
「さすが四大天司だなぁ。でも残った力を振り絞って平気なのか?もっと前に修復すりゃあ良かったのに」
「実害の問題かしらね。境界という概念も曖昧だったんだもの。むしろ不自然なのは…ルシファーが色々知りすぎてる事だわ」
「そういえばどうして…頭がいいのと直感が冴えてるとか…?」
「直感も知性の一種よ。知識と経験が頭の中で結びついて、自分で考える前に閃いたりするの…って師匠が言ってたわ!」
「なるほど。その説明は確かに一理ある」
「いや…ルシファーが頭がいいのは元からだけど、エテメンアンキについてはさすがに知識もない筈だ。つまり、直感ではないんだ。前に一度、ベリアルがまだルシフェル様達と友好だったときに聞いた話だと、夢の中で色々知るらしい」
「へぇ〜…それって予知夢?いよいよ何者なのよ…」

イオの顔が引きつる。Aは、右手を上げると、突如剣を顕現する。

「僕もそういう類なんだ。例えば、夢の中でこうして剣をだしてみたりとか…ベリアルに攻撃をした、あの力も夢の中で知ったんだ。どういうわけか、勝手に頭に入ってる間隔は、人間でもあるんじゃないか?」
「あ、そっか!」
「特異点も、あったりするのか?」
「う〜ん…どうだろう。あ、でも最近そういう事が増えたかもしれない。サンダルフォンに落とされた時も、夢の中に黒い竜が現れたりとか、アバター倒した後も白いのが現れたりとか…」
「特異点のが随分と経験がありそうだ」
「あぁグランとA、休憩中にすまないが来て貰えるか?サンダルフォンガ見張台で索敵中に――」

カタリナに促され、見張台へと向かうと顔を真っ青にしたサンダルフォンガダウンしていた。

「ぼええええ…」
「顔色が真っ青だぜ…そんなにキツイ旋回だったか?」
「新米騎空士にゃあ堪えんだろ。ホラとりあえず横になってろ」
「な、舐めるなよ…決戦を前に誰が休むものか…」
「あはは、ま〜た強情を張ってるぜ!楽な姿勢でいろよ、酔いだるふぉん」
「ブッ…酔いだるふぉ…ッ…いいセンスだ、赤き竜」
「はわわ…酔い止め薬持ってきますね?シェロさん厳選の薬箱があるんです」
「はい〜!お得意様限定の特別ボックスです〜」

Episode120→←Episode118



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月13日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。