Episode100 ページ1
ケルブを倒した一行は、パンデモニウムへと向かう。
「うおぉぉぉ…！」
「ラカムぅ！大変だ、動力機関が火を吹いてるぜ！？」
「なんかかっけぇな」
「心配すんな！天国の門を振り切った推進力なんだぜ！」
「わ、わかった！帆が飛んでっちまったのも平気だよな？」
「な、なんだとぉ！どこだ、どこの帆が吹っ飛んだ！？」
「おいおい、ヤバイのかよ！？」
「安心しろ、とって着けてきた！ついでに補強もしたぞ！」
「さすがだぜぇ！」
高度や気流により、船は針に糸を通すように進んでいく。その見事なバランス力にミカエルも称賛の声を漏らす。
「見事な船と操舵技術だ。災厄でもカナンでも驚いたものだが、歴史上でも稀に見る才能かもしれぬ」
「お、落ち着いている場合か？防壁内は妙な力場が働いているんだぞ！A、君もなぜ笑っている…」
「スリルほど、興奮するものはない」
「…呆れた」
慎重な操舵だが、限界が来る。
「クソッタレ！こうなりゃあいちかばちか…グラン、皆を尾翼前に集めて伏せてろ！」
「び、尾翼に…？船の後ろに集めてどうするんですか！」
「このまま！パンデモニウムの壁面に突っ込む！」
「なんだと…？君は正気なのか！？」
「まぁ、身をもって痛みは知ってるわな」
「ぐ…」
「心配すんな！天国の門を突っ切った船首なんだぜ！」
「む…だが織の中に罠がないとは言い切れん！」
「な、なんだとぉ！？」
「ハッハッハッハッハ！」
突如ミカエルが笑いだす。そして、自らの羽を顕現すると、ラカムへと向き直る。
「ラカム、貴様の策に乗ったぞ！先んじて壁面に道を作ってやろう」
「お、ありがとよミカエルさん！建物全体を倒壊させないように頼むぜ！」
「それが一番心配だな。僕も行く」
「ミカエルとAまで乗り気かよ…無謀なヤツを応援する癖でもあるのか？」
「あははははは…で、でもきっと平気です！」「さぁて準備はいいか、相棒？毎度毎度、無理させてすまねぇが…ここが俺達の正念場だ！突っ込め、グランサイファーァァァ！」
速度を上げ、壁面へと突っ込んでいくグランサイファー。その障害物を排除すべくAとミカエルが奔走する。
「たぁっ！」
「はぁぁぁっ！」
間もなく、グランサイファーは無事、パンデモニウムへと辿り着くが、運行不能になってしまい、ラカムが直すこととなる。
「派手に挟まったなぁ…」
「まぁ、無事なんですし…」
「ラカム、頼んだよ！」
「任せろ、グラン達も負けるなよ！」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
