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Episode142 ページ43

翌日、その日Aは日が昇ってからもベッドから出ることが出来ずにいた。数日の激戦と極度の疲労、何より大切な人を失った孤独が再び襲ってきていた。

「なぁ…そろそろAも外に出てこねぇか?ずっと中にいたら滅入っちまうしよぉ…」
「Aさん!珈琲飲みませんか?ウリエルさんがルーマシーのを持ってきてくれました!」
「ごめん…また今度」
「そう…ですか…」

一向に立ち直る気配のないAに、次第に団員は気になり始める。初めこそ気を使っていたが、食事もとりに来ないAにルリアとビィは声をかけに来るのであった。

「う〜ん、Aさんもですけどサンダルフォンさんも全然部屋から出てきませんね…」
「ったくよぅ…終末を阻止した英雄がこれじゃあな…」
「やっぱり、ルシフェルさんの事で何かあったんでしょうか…」


Aとサンダルフォンの共通の上司であり、共に恩人であるルシフェル。二人がふさぎ込む原因は常にルシフェル関連であることが多い。

「ミカエルさんもガブリエルさんも心配して何度も来てくれるんですけど…やっぱり出てこないみたいです」
「う〜ん…やっぱ、サンダルフォンじゃねぇと駄目なのか…」

しかし、当のサンダルフォンも部屋にこもったままである。時々食事をしに食堂に現れるだけ、Aよりはマシではある。

「グランも忙しいでしょうし…やっぱり私達で何とかしないと…!」
「そうだな!で、どうするんだ?」
「う〜ん…」

歩きながら話しているうちに、いつの間にかふたりは甲板へとたどり着く。そこにいたのは、ラファエルとカリオストロであった。

「あ、カリオストロさ〜ん!ラファエルさ〜ん!」
「あぁ、ルリア達か」
「今日はどうしたんですか?」
「まぁ、俺様の出番がもう一回出来ちまったってとこだ。前に頭蛇袋に入れられたアズラエルって天司がいただろ?そいつが瀕死で見つかったって言うんで、俺様とラファエルでなんとかしようってことだ」
「えぇ!?アズラエルさん、見つかったんですか!?」
「ああ。水の街にて見つかったと聞いている。だが…損傷も汚染も激しい。サリエルのようにも行くまい」

ラファエルの言葉でルリアはしばらく考え込む。

「…ビィさん」
「ん?どうした?ルリア」
「Aさんに、アズラエルさんを救って貰えないか交渉しませんか!?」
「えぇ!?」

突然のルリアの言葉に、驚く。驚いたのはビィだけでなく、ラファエルも同じようであった。

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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月13日 19時

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