Episode113 ページ14
Aの声にベリアルは呆気にとられるが、姿を見て顔を引き締める。
「優先順位を誤った。先にキミ達を排除するのが適切だったか。特異点…人間が天司の問題に首を突っ込むなよ」
「人間の力、なめんじゃねぇよ」
Aはそう小さく漏らすと、僅かに口角を上げる。そして、ベリアルは再度力をため込む。
「グラン！アイツが向かってくるぞ！？」
「さ、させません――」
「…ッ！」
ルリアが防御をしようとした瞬間、斬撃がベリアルを阻む。
「はあぁぁぁ！」
突然の攻撃にベリアルは一時退避をする。上空で改めて状況を整理すると、そこにはカタリナがいた。
「増援…？あの騎空団の仲間か！」
「ルリア、怪我はないか！他の団員達も一緒に加勢に来たぞ！」
今度は銃声が響く。
「油断するなよ！カナンの時とは殺気が違ってるぜ！」
「団長達！弾幕が効いてる内に体勢を整えろ！」
ラカム、オイゲンの弾幕により、一時的に時間が生まれる。
「恩に着る…！一旦君等に頼らせて貰うぞ！」
「カナンの発禁男め〜！今度こそ絶対に逃がさないわよ！」
「うちの騎空団には子供も大勢いるの。悪いけどアナタには退いてもらうわね？」
ロゼッタ、イオの魔法がベリアルに炸裂する。その様子を見てベリアルは不機嫌そうな顔になる。ざまぁみろ、としたり顔のAを見て、姿を消している間に仲間を集めたのだと気づく。
「はぁ…一気にワラワラと出て来てまぁ。だがコレだ。特異点を起点とする波紋は必ず、いつの間にか大きな潮流になる。四大天司の抵抗もバブさんの背信も、サンディのポテンシャルも全て想定内だった。イレギュラーだったのは、特異点とA。キミ達の存在だ」
「来るぞ、皆の者！最善の準備を整えよ！」
「特異点、A…今度こそ奴と決着をつけるぞ！」
団員は各々最善の攻撃を繰り出す。それぞれが連携して攻撃を繰り出すが、決定力に欠けてしまう。
「アバターの特性で回復してるんだ…」
グランの声に団員はさらに攻撃を強める。
「その力を以てしても、キミじゃ俺には勝てない…なんたって、虚無の力でないとオレは回復しちゃうからね…」
不敵に笑ったベリアルにサンダルフォンは苦々しい顔をする。
「残念だ。本当に――」
「誰が、その力を持ってないと言った？」
Aは自らが顕現した剣で背後からベリアルを貫く。まるで、ルシフェルを殺した黒衣の男がそうしていたように。
「グ…フフフ、やっぱりキミはおもしろい…」
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ミレン(プロフ) - かなとさん» すみません、確認不足でした。ご指摘ありがとうございます! (2019年3月13日 21時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月13日 20時) (レス) id: 9e9dee48da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月13日 19時
