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〜つながり3〜 ページ47

「何の用だ」
「俺も寂しくてね…キミぐらいしか相手してくれそうなのもいないしね…」
「…わざわざ人のコアにお前の羽を突っ込んどいて、何がしたい?」
「あれは本当に救助のつもりさ。キミの中にあるアバターの力を覚醒させるためにね」
「ま、そこはさすがに信じてやる…が、恩着せがましく僕が生まれた時のことをねじ込んだのは頂けないな」
「そうかい?俺は知りたいかと思ってたんだけどねぇ…あ、そういえば――」
「御託はここまでだ。目的を言え狡知」

Aが剣を突きつけると、べリアルは首をすくめる。

「まあ、そうだね…とりあえず、キミに教えておこうかと思ってね」
「…?」
「ルシフェルがキミを庇ったのは、天司長としてではない。あれはファーさんでも驚いた。つまり、ルシフェル自身の意思だったってことだ」
「それで…?」
「天司長ルシフェルとして完璧な彼が、なぜ不用品だといわれるサンディを庇ったのか、まぁそこは慈悲もあるんだろうが…キミは違う」
「ルシフェル様の前にサンダルフォンも僕も差はない!」
「いや、あるだろう?特異点だるキミは…ね」
「…」

Aは口を思わず閉じてしまう。特異点を自覚したのは最近だが、思い当たる節はある。黙ったAにべリアルはさらに言葉を続ける。

「別にキミが特異点だからルシフェルが庇ったわけじゃないさ。なんなら、不滅を滅する真の力はキミしか持たないぐらいだ」
「…どういう…確かに僕は幽世もケイオスマターも天司の力もあるけど…」
「そこだ。その全てを統べることができるのは、あの人間の特異点でもなく創世神か、キミぐらいだ。自覚はないだろうが…創成神が二分した今、本当に扱えるのはキミだけだ」

ベリアルの言葉にAは深く考え込む。

「まぁなんだ。簡単に言えば、キミは不可能を可能に、同時に特異点なんてもんじゃなく、創世神と同等かそれ以上の力を持っているわけだ」
「そんな存在…そもそも、僕を造ったのはあのいかれた研究者だろう」
「まぁ、そうともいえる。だが完璧なファーさんがキミのことを把握しきれないハズがない…つまり、キミは完全にイレギュラーなのさ」
「…イレギュラーねぇ」

ベリアルに向けていた鋭い視線を緩めるA。その行動に驚いたのはベリアルだった。

「ハハッ、キミは本当に面白い」
「お前みたいな変態には間違っても笑われたくないな」
「それは褒め言葉だよ、A」

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ミレン(プロフ) - 名無しさん» 完全趣味作品にコメントありがとうございます!できうる限りリクも受け付けてるのでお気軽に! (2019年5月18日 20時) (レス) id: 093f8fec1a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 続きが楽しみです更新頑張ってください (2019年5月18日 12時) (レス) id: af5f93c29d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年4月5日 23時

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