〜四騎士と天司５〜 ページ5
「いくぞっ！」
目にもとまらぬスピードでAは攻撃を仕掛けるが、ジークフリートは必要最低限の動きでかわすと、反撃に転ずる。
「ぐぁっ…ッ！」
初めてAに攻撃が入り、３人に動揺が走る。
「やっぱ…ジークフリートさんってすげぇんだな…」
「あぁ…俺も同じ事を思った」
「アイツはもはや人間ではないだろう…」
次元の違う戦いに、三人は完全に戦意を喪失させる。そして勝負はやがて決まる。
「はぁぁっ！」
Aがジークフリートの大剣を蹴り飛ばし、剣を突きつける。
「降参だ」
「…ふぅ」
普段通りの姿に戻ったAの顔には笑顔が漏れる。
「これが、人間の絆の力。ありがとう、茶番に付き合ってくれて。サンダルフォンと一緒に助太刀行かせてもらうよ」
「…え？Aが勝ったのにか？」
笑顔のAに困惑する三人。ジークフリートはわかっていたようで、苦笑いをする。
「初めから試すつもりだったんだろう」
「４人の国を愛する思いも、個々の信頼する思いも伝わった。なにより、まさかミカエルに勝った力でギリギリとはね…」
「…ミカエル殿と戦った…力…！？」
「竜殺しなんてそんなショボいレベルじゃない。またよければ付き合ってほしい」
「二千年の時を生きるAに言われると、悪い気はしないな」
「当然だ。何せ僕は強いからな」
「冗談でも笑えないぜ…」
ヘナヘナと座り込むヴェインに、全員笑い出す。パーシヴァルはAに向き合うと、宣言をするのだった。
「いずれ貴様に追いつけるよう鍛錬する。その時はまた俺と戦え」
「あ、ずるいぞパーシヴァル！俺も頼んでもいいか？」
「何だよ二人ばっかり…俺だって！」
「はは！僕はいつでも。でも本当に追いかけるべき背は目の前にいるだろ？」
ニッ、と笑ったAの視線には、そばに生えている木の実をかじるジークフリートがいた。
「なんだ？うまいぞ？」
「はは！それもそうだな！」
「あの男も貴様も、自由なところは一緒らしい」
「自由…か。今はそうだけど、二千年、何かに囚われて生きるのも大変だぞ。それに…一生悲しみを抱えて生きるのも。パーシヴァル」
「なんだ」
「強くなるだけが国を治める条件ではない。優しくあり、民の声を聴き、そして誰かを思うことのできる王であってほしいと僕は思う」
「…！」
Aの言葉を聞いたパーシヴァルは目を見開いて驚くのだった。
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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお！ありがとうございます！家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます！もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (
レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…！二人と仲良しな主人公が見たいです！ぜひ！！ご検討ください！！ (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御煉 | 作成日時：2019年3月29日 23時
