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Episode7 ページ20

ミカエルとAの勝負は結果的にはAの勝利で終わる。

「く…次は負けぬ」
「ぜぇ…はぁ…僕だってな…」

ミカエルが態勢を崩した瞬間、Aは剣をはじき、ミカエルに剣をつきつけて勝負は終わる。しかし両者長時間の鍛錬で息を切らす。

「…にしても、やっぱ人間の装備ってのはなんか弱いな」

Aの装備にはミカエルによって作られた傷が多く残る。

「仕方あるまい。せいぜい戦うといっても魔物程度のこと。我慢するしかあるまい」
「…あ、そういえばサンダルフォン起きたかな」
「寝ておるのか」
「あぁ。僕の部屋で」
「…なに?」
「…え?」

とたんに険しくなったミカエルの顔にAは一歩ひく。

(何かまずいこと言ったっけ…今の顔で戦われたら勝てる気しねぇッ…)

しかしミカエルはふと表情を戻すと、ため息を吐く。

「A、ふつうは男を部屋で寝かせぬぞ…」
「…ん?だって、寝たのはサンダルフォンだ」
「だとしても、だ。なぜ妾達が部屋をあのように分けたのか考えなかったのか…」
「くじ引きかと…」
「そんなわけあるまい。だが…そもそも、あやつはAが狙われておると知っていて何をのんきに寝ておるのだ…」
「いや、むしろ休んだほうがいい。みんな…気を張り詰めておかしくなってる。それだけでも体力を使うんだ。しかも、おそらくアイツは気負ってる」
「…それもそうか。仕方ない」

フッ、と笑うミカエルに驚く。

「へぇ…思ったよりサンダルフォンの事認めてくれたんだ」
「なんだ、まだいがみ合っててほしかったのか」
「いや…前は許せないって言ってたのに」
「そうだな…あやつを見ておると…昔の貴様を思い出す。そして、今は頼れる仲間だ。未熟でありながら、それを認め、必死に空を守ろうとする。貴様も、また同じようにな」
「…」
「ルシフェル様、そしてAの認めた天司長だ。ならば、妾に異存はない」

穏やかに笑うミカエルに嬉しくなる。ようやく一つずつ理想に近づき、夢に近づいていく。しかし、突如黒い何かが横切り、その笑顔は崩れ去る。

「…ッよけろ!」

反射的に剣を抜き、切り払うA。ミカエルも気づき反応するが、一歩間に合わず浅い傷を負う。

「…何者だ!」
「我が名はアンフェル。幽世の王にして絶対の混沌なり」
「…幽世?いや…おかしい。お前からは一切幽世の気配がない」
「なに…?」
「フフフ…探しましたよ冥界の姫、A」
「…は?」

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ミレン(プロフ) - よせふさん» おおお!ありがとうございます!家に帰ったらすぐ取りかからせて頂きます!もし気に入っていただければまたリクエストください! (2019年4月2日 11時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)
よせふ(プロフ) - はじめまして、もしよろしければルシフェル様とサンダルフォン、主人公の3人が中庭でほのぼのしているお話が見たいです…!二人と仲良しな主人公が見たいです!ぜひ!!ご検討ください!! (2019年4月2日 1時) (レス) id: f12f54b1ee (このIDを非表示/違反報告)
ミレン(プロフ) - 大真面目にコメントください (2019年4月2日 0時) (レス) id: 62a512f1a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月29日 23時

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