87 ページ37
昼ごはんが終わって早速ランスロットさんの部屋にきたけれど
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「じゃあ悪いけど、頼むよ」
『失礼しまー…す…』
決してパーシヴァルさんの言葉を疑っていたわけでは無い。だってよく考えたら私って初日のランスロットさんの部屋に入ったことあったわけだし？あのゴタゴタした物の下にランスロットさんが埋まってて助けたわけだし？ある程度わかっていたから覚悟は出来てたんですよ。
ピタリとフリーズしてしまった私の肩をランスロットさんがぽんぽんと叩くけど私の頭は混乱を極めていた。
だって、だって…！私たちが艇に乗ってどれくらい経ったと…！口にしては言えないけどこの目の前の惨状はもはや何をどうしていいかわからないとかそんな次元の話じゃ無い。むしろ梱包されてた箱から取り出された物のおかけで初日より散らかっているように見える。
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「だ、大丈夫か…？」
『ランスロットさん……！！』
私と目線を合わせて心配してきたランスロットさんの両肩をガシッと掴む。
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「は、はい…」
『私というものが隣の部屋にいながら…！！！これからはこうなる前に呼んでください！！是非！！！！！！』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「わ、わかったから落ち着いてくれ…」
完璧な人間などいない。もちろん完璧である必要はない。だけど…！！
『わ、私は！この荷物の中からランスロットさんの亡骸を探すのは嫌ですからね！！！！』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「えっ？」
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「それだけ酷いということだ」
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「なるほど」
『なるほどじゃないです！！』
目に涙を溜めながら必死に抗議するも何故かランスロットさんは愉快そうに笑っていて、それをパーシヴァルさんが呆れたように、でも口の端に笑みをたたえながら制した。
何故だろう、私が必死になる度にランスロットさんはいつも笑っている気がする…。楽しいならそれでいいかと思う反面、もう少し私の気持ちを飲んでほしいとも思う。
『時間もあまりありませんから頑張りますよ！』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「あぁ、よろしく頼む」
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「俺は部屋に戻ると言いたいところだがこの有様を前にそんなに悠長にしてられんからな、手伝おう」
こうして私たちは荷物の仕分けから始めたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きりにあ(プロフ) - 花簪さん» 花簪さんコメントありがとうございます！四騎士最高ですよね！私のキャパが足りないので4人からハーレムとかは書けないのが悔しいですが、亀ながらに更新頑張ります！読んでいただき感謝です！ (2018年7月17日 0時) (
レス) id: a8216c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
花簪(プロフ) - ランスロットとパーシヴァルが居て本当に嬉しいです！主人公の設定も凄く良くて面白いです！更新是非頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月15日 22時) (レス) id: eb9e166c49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きりにあ | 作成日時：2017年9月4日 0時
