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でも不思議だ、まだ何も解決してはいないけれどパーシヴァルさんと話していると気持ちがかなり軽くなっている。景色もさっきよりずいぶん晴れやかに見える気がする。
『えへへ…なんか、ありがとうございます。私なんかの話にもちゃんと耳を傾けてくださって……本当に助かりました』
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「民の声に耳を傾けるのは王として当然のことだ。これをチャンスにするかどうかは結局A次第でしかない。自分が決めたことを信じろ」
『はい…！』
そうだ、何もない私だからこそ私を信じることができるのは私しかいないんだ。パーシヴァルさんの言葉の重みがじんわりと優しく心に染み込む。
『ここで偶然にもお会いした縁ってだけですけど、いつかパーシヴァルさんの国が立ち上がったら是非私にもセレモニーのお手伝いさせてくださいね！』
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「！…あぁ、何があっても来てもらうぞ」
景気の良い返事を聞けて満足したと同時に、忘れていた眠気が襲って来た。そんな私の様子に気付いてか知らずか、パーシヴァルさんも月の傾きを見て「もうこんな時間か」と呟いた。
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「子どもは寝る時間だぞ」
『む、こう見えても成人した大人ですっ』
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「子どもが友達ができないだの仲間作りが出来なかったと言っているのと、大人がそれと同じことを言うのとではかなり意味合いが変わるな」
『むぅうう…どうせコミュニティ形成下手くそですよ！そんなこと言うんだったらパーシヴァルさんも私の友達なってくださいよ！』
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「バカ言え。俺が求めているのは優秀な家臣であって友人ではない」
『っていうかパーシヴァルさん！自慢の家臣がルリアちゃん達だと少し年齢的にギリギリじゃないですか！私のこと言えないですよ！』
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「家臣になる条件に年齢や性別など些細な問題でしかないだろう？」
『ということは私はパーシヴァルさんのお眼鏡に叶わなかったってことですね…ダブルでフラれた気分です…』
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「確かにAは優秀だが、お前が仕えているのは俺ではなくこの国の王だ。別の王に忠誠を誓っているものに無闇に手は出さない」
…フラれたかと思えばこの誉め殺し。パーシヴァルさんもランスロットさんとそんなに変わらない無自覚さんなんじゃないのかと思ってしまったのだった。
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きりにあ(プロフ) - 花簪さん» 花簪さんコメントありがとうございます！四騎士最高ですよね！私のキャパが足りないので4人からハーレムとかは書けないのが悔しいですが、亀ながらに更新頑張ります！読んでいただき感謝です！ (2018年7月17日 0時) (
レス) id: a8216c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
花簪(プロフ) - ランスロットとパーシヴァルが居て本当に嬉しいです！主人公の設定も凄く良くて面白いです！更新是非頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月15日 22時) (レス) id: eb9e166c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりにあ | 作成日時：2017年9月4日 0時
