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ﾗﾝｽﾛｯﾄ「実はな、俺も遊学の機会を陛下から頂いたんだ。それも今朝」
『ええっ！騎士団長が遊学、ですか…？』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「陛下には俺に足りないものがあるとお思いなのだろうな。確かに俺自身、自分の見識が狭いことに思い悩むことがあってな」
よくヴェインの自由な発言や、国民からの声に気づかされる。と小さく笑うランスロットさん。
あまりに悲しげな表情に思わず言葉が漏れる。
『陛下は、ランスロットさんにお休みを与えたいんじゃないかな…』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「休み…？」
『私も昨日改めて実感したんですけど、陛下はその人個人をしっかり見つめてくださっています。陛下には、ランスロットさんが気を詰めてるのがわかったのではないでしょうか』
騎士団長という責任の重い立場にいながらも上の者にも下の者にも適度な距離感で付き合いをし、騎士の仕事だけでなくデスクワークもあって気を休める暇もないことだろう。
『誰にも耐え難いことはあります。今は大丈夫でも、いつか何もかもが耐え難く思えることがあります。陛下はランスロットさんを大切に思っておられるから遊学をしながら気を休めてほしいと思われたのではないでしょうか』
私には遊学ではなく、単純に休みとして時間を与えてくれた陛下。それはAという人間を知っている陛下だからこその決断だった。
私は遊学をするとしても、早く国へ戻らなければという気持ちに焦るけれど、ランスロットさんならば遊学という貴重な機会を存分に自分の糧として帰ってくることができる。
『お互い、新しい船出をすることになりましたね』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「……そうだな。ありがとうA。少しでも陛下のお気持ちを汲み取れたような気がしたよ」
『それならよかった』
カップを受け取って立ち上がる。
そうか、ランスロットさんもフェードラッヘを離れるんだ…。私も離れるけど、なんだか帰った時にランスロットさんが王城にいないと思うと寂しいな…。
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きりにあ(プロフ) - 花簪さん» 花簪さんコメントありがとうございます！四騎士最高ですよね！私のキャパが足りないので4人からハーレムとかは書けないのが悔しいですが、亀ながらに更新頑張ります！読んでいただき感謝です！ (2018年7月17日 0時) (
レス) id: a8216c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
花簪(プロフ) - ランスロットとパーシヴァルが居て本当に嬉しいです！主人公の設定も凄く良くて面白いです！更新是非頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月15日 22時) (レス) id: eb9e166c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりにあ | 作成日時：2017年9月4日 0時
