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なんとか旅のお仲間も出来てあとは出発の最終確認をしようと自室でカバンを見つめる。
『陛下が言うにはこの部屋は残しておくから必要なものだけ持って行きなさいってことだったけれど、元々そんなに物が無いんだよね…』
茶器と宝物ボックスと植物図鑑は必須だから問答無用でカバンに詰め込んでいく。
不意に扉をノックする音が聞こえたので一旦作業の手を止めて扉の方へと向かった。
『あ、ランスロットさん！』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「夜分遅くにすまないな。今大丈夫か？」
『もちろんです！あ、散らかってるけど中にどうぞ』
散らかってるのには慣れてるよ、とはにかみながらランスロットさんは部屋へと踏み出した。仕事終わりだからかあの綺麗な鎧は脱いでいてなんだか普通の格好が珍しげに映る。
鞄から茶器を取り出してお茶の用意をしながら『今日はお疲れ様でした』と声をかける。
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「あぁ、まだ警備は緩められないが一足先に休みをもらったんだ」
カップを渡して2人でソファに腰掛ける。何か用事があって来たんだろうけど、ランスロットさんは静かにお茶を飲んで一息ついた後口を開かないままだ。
私はと言うといつもと格好が違うランスロットさんに少しドキドキしながらも、そういえばランスロットさんは私が旅に出ることをさっきの式典で知ったんだっけと思い返したりと、なんだかんだ言って今のランスロットさんと同じ状況だった。
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「A」
『はい』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「旅に出るきっかけはやっぱりこの間のことが関係してるのか？」
ランスロットさんは真っ直ぐに私を見つめ、しかしその瞳は私の身を案じてか優しさを感じる。
『それも少し…。旅に出れば何かが分かるような気がしたし、人に狙われるような人間がここにいてはいけないとも思ったんです』
ここは王がいる。民に慕われ、国を愛する優しい王が。
『決めたのが昨日でランスロットさんには話せないままでごめんなさい』
ﾗﾝｽﾛｯﾄ「いや、それは全然構わないんだ。確かに少し驚いたけどな」
そう小さく笑うランスロットさんはもう一度「そうか…」と言ってカップを見つめた。
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きりにあ(プロフ) - 花簪さん» 花簪さんコメントありがとうございます！四騎士最高ですよね！私のキャパが足りないので4人からハーレムとかは書けないのが悔しいですが、亀ながらに更新頑張ります！読んでいただき感謝です！ (2018年7月17日 0時) (
レス) id: a8216c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
花簪(プロフ) - ランスロットとパーシヴァルが居て本当に嬉しいです！主人公の設定も凄く良くて面白いです！更新是非頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月15日 22時) (レス) id: eb9e166c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりにあ | 作成日時：2017年9月4日 0時
