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ﾋﾞｨ「はやくはやく！花の香りの姉ちゃん！」
『え！えっと、一体どこに…！？』
街が暗くなっても祭の活気は減ることなくまだ明々と広場を照らしていた。舞台に飾っていた花を整えていると不意にビィくんに手を引かれ何処かへと走り出していた。
行き先はわからないけど、今走っている場所はわかる。
『こ、このまま進むと発着場にしか…！』
街から外れ、雑踏を背にしながらも視界がひらけてきて
『…わぁっ！立派な騎空艇…！』
眼前に広がったのはとても大きく、空の青を映したような綺麗で迫力のある騎空艇だった。
ﾋﾞｨ「へへっ！そうだろそうだろ！オイラたちの自慢の騎空艇、グランサイファーだ！」
『昔はよく連絡船とかにのっていたけど、こんなに立派なのは初めて見た…』
ビィくんが頭に乗ってきて「あっち行ってみようぜ！」と指差す方に歩いていく。その短い道すがら、私は片時もグランサイファーから目を離すことができなかった。
ｸﾞﾗﾝ「Aさんっ」
『あ、グランさん！ルリアちゃんとパーシヴァルさんも！』
夕焼けも束の間で、あっという間に太陽は空に沈んでしまったようだ。今は満天の星空が地面を照らしている。
ｸﾞﾗﾝ「ねぇAさん。旅ってどこに向かうの？」
『昔両親と訪れた場所を回って行こうかなと思ってます。私が知らない私を知ってる人たちを探したいし、私も知りたいから』
ﾙﾘｱ「よかったら、私たちにもその旅のお手伝いをさせてもらえないでしょうか」
『……え？』
思いがけないお誘いに思わず目を見開いていると、腕組みをして静かに話を聞いていたパーシヴァルさんが口を開いた。
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「二度も周りを頼れと言っただろう。なのにいつまで経ってもその様子がないものだからな」
『な、えっ…、あれってそう言う意味だったんですか？！で、でも私昨日旅のことを決めたのになぜ…』
ﾋﾞｨ「ぅぁ、お、オイラたち国王から聞いたんだよ！な、なぁグラン！」
ｸﾞﾗﾝ「う、うん！そうそう！そうなんだよ！それで折角だから一緒に行けたらなって！な、パーシヴァル！」
ﾊﾟ-ｼｳﾞｧﾙ「な、なぜ俺に振る…！」
あからさまに怪しすぎる3人の挙動をハラハラ見守るルリアちゃんを見ながらなんでこんな慌ててるんだろうと首をかしげるしかなかった。
でも、みんなの言葉は私にとってありがたい言葉であることには変わりなかった。
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きりにあ(プロフ) - 花簪さん» 花簪さんコメントありがとうございます！四騎士最高ですよね！私のキャパが足りないので4人からハーレムとかは書けないのが悔しいですが、亀ながらに更新頑張ります！読んでいただき感謝です！ (2018年7月17日 0時) (
レス) id: a8216c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
花簪(プロフ) - ランスロットとパーシヴァルが居て本当に嬉しいです！主人公の設定も凄く良くて面白いです！更新是非頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月15日 22時) (レス) id: eb9e166c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりにあ | 作成日時：2017年9月4日 0時
