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復興祭当日
ﾙﾘｱ「Aさん、おはようございます」
『ルリアちゃん！おはよう。まだ式典には早いけどどうしたの？』
ﾙﾘｱ「式典がすっごく楽しみで早く目が覚めちゃって…」
そう言ったルリアちゃんだったけど、私自身も予定よりも早く目が覚めたのでなんだか笑えてきてしまった。
『せっかくの式典だし、ルリアちゃん来賓なんだから少しおめかししてみない？私の部屋でよければ貸すよ？』
ﾙﾘｱ「えっ、いいんですか？！是非お願いします！」
元気で可憐なその返事に、最近の出来事のおかげで忘れかけていた笑顔が戻ってくる。ルリアちゃんはきっとみんなを笑顔にする天才だろうなぁ。なんて思いながら、知り合いのメイドや衣装貸しに声をかけていったのだった。
ﾙﾘｱ「あ、あのAさん…？」
『ん？どうかした？』
ﾙﾘｱ「なんだか凄いことになってるのですが…」
『うんうん、そのまま身を委ねちゃってー』
ルリアちゃんの綺麗な長髪の毛先を揃えるだけした後、清楚な雰囲気を残したまま、いつも着ているワンピースの上からアンサンブルっぽく重ね着をしながら春らしい季節感のある装いになっていくルリアちゃん。
兄弟がいない私はなんだか妹が出来たような、暖かい気持ちになるのを感じながらも次々と飾り付けられて戸惑うルリアちゃんを見て微笑んだ。
30分ほど経った頃には戸惑っていたルリアちゃんも鏡の前でひらひらと嬉しそうにワンピースの裾を翻していた。
ﾙﾘｱ「ありがとうございます、Aさんっ」
『ふふ、どういたしまして』
鏡の前から動かないルリアちゃんの隣に立って、花の髪飾りを添えると驚きと嬉しさが溢れるようにルリアちゃんが笑う。
『(花みたいな子だなぁ)』
ﾙﾘｱ「目が覚めちゃった時はどうやって時間を潰そうかなって思ってたけど、あっという間に式典の時間ですね」
『あ、本当だ。グランさんたちと行くの？』
ﾙﾘｱ「はい！…あ、Aさんも一緒に行きませんか？」
聞かれて一拍
『…折角だけど私ももう少しおめかしに時間がかかりそうだから後から行くよ』
ﾙﾘｱ「そうですか…、じゃあ会場でお会いしましょうね！」
『うん、こけないように気を付けてね？』
冗談めかして笑うとルリアちゃんは真面目に気を付けます！と答えて部屋を後にしたのだった。
静寂が訪れた自室の鏡に映る自分を見る。
『………ルリアちゃんよりも大人なのに格好悪い…』
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きりにあ(プロフ) - 花簪さん» 花簪さんコメントありがとうございます！四騎士最高ですよね！私のキャパが足りないので4人からハーレムとかは書けないのが悔しいですが、亀ながらに更新頑張ります！読んでいただき感謝です！ (2018年7月17日 0時) (
レス) id: a8216c96e8 (このIDを非表示/違反報告)
花簪(プロフ) - ランスロットとパーシヴァルが居て本当に嬉しいです！主人公の設定も凄く良くて面白いです！更新是非頑張って下さい！応援してます！ (2018年4月15日 22時) (レス) id: eb9e166c49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりにあ | 作成日時：2017年9月4日 0時
