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Episode21 ページ22

変異したサンダルフォンに、天司たちですら戸惑いを隠せずにいた。

「ど、どうしましょう!?このままだと島ごとやられちゃいます!」
「クソぅ!せめて手が届きさえすりゃあ…!やおい、降りてこい卑怯者ぉ!」
「おい、ウリエル!あやつを…Aを探して来い!奴ならサンダルフォンを止められるやもしれん!」
「あ、あぁ!」

ふと、ユグドラシルが何かの気配を察知する。その目線をたどると、空にはグランサイファーがとんでいた。迎えに来たのだと安堵したのもつかの間、船はまっすぐサンダルフォンに向いていた。そこにラファエルが現れ、風の援護を受けた船はさらに加速をし、そのままサンダルフォンにつっこむ。

「グオォォォ…!」

サンダルフォンは体制を崩し、そのすきにラファエルがグランたちを船へを連れていく。

「行ってこい、空に生きる人間達よ――――!」

ミカエルの激励を受け取り、船へと向かう団長。同時に、Aを見つけたウリエルが戻ってくる。

「気を失っておるか…ガブリエル、なんとかなるか」
「ううん…なにか、うなされてるみたい…」
「うなされている…?」

ミカエルは拘束を外し、Aをじっと見ていたが、突然Aの背に向け、何かをし始める。

「みな、こやつに力を貸せ!たたき起こすぞ!」
「フフ、ミカちゃんらしい・さぁ、オハヨウの時間よ―――!」
「お前のほしがってた役割だ!起きろ!」
「起きるがいい、何時にはよき風が参らせようぞ」
「はぁああああ!」

四大天使の力の流動は、Aの中に流れ込んでいく。Aの背からは羽が顕現し、サンダルフォンと同じ極彩色の羽となる。ちがうのは、下の2枚の色。神々しく輝く白銀の羽がのびていた。

「ん…」
「起きたか、Aよ」
「ミカ…エル…?」
「みなもいるぞ。起きて早々すまぬが…」
「…!な、なんだよこれ…」

自らの背に驚く。そして、四大天使の顔、上空に浮かぶサンダルフォンを見ると、決意したように目を閉じる。

「…みんなの力を借りるよ」
「お願いね〜」
「任せたぞ」
「汝によき風があらんことを」
「さあ、団長に続け!」
「あぁ!」

上空で激しい戦闘を繰り広げる。双方疲弊しきっているが、サンダルフォンのが優勢である。サンダルフォンの光の一撃が団長に狙いを定めた瞬間、七色の光線がサンダルフォンの攻撃をはじき返す。

「ぐ…Aか」

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作者名:御煉 | 作成日時:2019年3月3日 20時

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