□*9*□ ページ9
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翔「…あれ？平野さんじゃん。今から帰り？」
私の視線の気配に気付いたのか
櫻井くんがクルリと背を反り返す。
「うん。…櫻井くんは？」
翔「俺も今から帰るとこ。急に部活が休みになってさ。」
「そう…なんだ」
…私、どうしたんだろう
上手く言葉が口から出ない
胸の中が異常に熱くて、鼓動が速く感じてる・・・
こんなこと…今までなかったのに。
…どうしちゃったの？…私・・・
・
ﾄﾓ「…ごめんA、私、急用思い出しちゃった。先帰っててもいい？」
「ぇ…う、うん。」
ﾅｵ「え、ﾄﾓ何か用事あったっけか？」
ﾄﾓ「いいからいいから！ほら、ﾅｵも行こ！あんまん、買いに行くんでしょ？
早く行かないと売り切れるわよ」
ﾅｵ「そ、それはダメっ！泣」
ﾄﾓ「じゃまた明日ねA！櫻井くん！バイバイっ」
「ば…バイバイ…」
翔「おーまた明日…」
・
……どうしよう。
あの時と同じだ。
大野先生から雑用を頼まれて居残った、あの時と…同じ。
……何か話さなくちゃ。
この苦しい沈黙をどうにか破ることか出来る、
何か・・・
普段使う脳みそを3倍ぐらい速くするようにグルグル頭を動かしてると
ふと、目に入り込む櫻井くんの右手。
・
「……櫻井くん、……傘は…？」
翔「ん？あぁ…家に忘れたんだ。ちょっとウッカリしちゃって
もう少し雨が弱くなったら走って帰るつもり」
「…そんなの、ダメだよ。…風邪引いちゃう…」
翔「大丈夫大丈夫。部活で濡れんの慣れてるから。心配ないよ 笑」
「…」
・
スッ・・
翔「…平野さん？」
「……使って、下さい」
翔「え、…」
…我ながら、柄じゃないことをしたと思った。
でも、ほっとけなかった。
勝手に身体が動いてて…止まらなかった。
ジンジンと火照り始める頬が気付かれないうちに彼の元から立ち去ろうとしたら
カラッポだったはずの左手が
ギュッと、掴まえられて。
・
翔「…俺、こんな雨の中に女の子を一人で帰らせること出来ないから」
「……櫻井く…」
翔「…こんくらいの傘なら、二人ぐらいギリでも入るし」
・
・
翔「……途中まで、送らせて？」
・
・
彼からのその台詞をまるで彩るかのように
空から降り注ぐ雨の雫が
ポトンと一つ、私の額に零れ落ちた。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
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黄色い涙
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clover(プロフ) - ひよこさん» ひよこｻﾝｯ☆初めまして！ｺﾒﾝﾄありがとうございます(≧∀≦).+*キュンキュンして下さって嬉しいです＊私もこんな素敵な恋を味わいたいです…//(笑)ビバ櫻井くん！(*ﾟ∀ﾟ*)ﾌﾌ これからも微力ながら頑張ります( ´艸｀)ありがとうございました！！ヾ(*´∀｀*)ﾉ (2014年7月31日 16時) (
レス) id: d7fa64555d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - すごくよかったです♪きゅんきゅんしながら読ませてもらいました/// (私もこういう恋をしてみたいなぁ…w) これからも頑張ってください！ (2014年7月31日 15時) (レス) id: 105a5abe02 (このIDを非表示/違反報告)
clover(プロフ) - ＊はな＊さん» ＊はな＊お姉ｻﾝｯ☆ｺﾒﾝﾄ有り難うございます.+*(≧∀≦)*+.“ホチキスの君“と主人公ﾁｬﾝをｱｼｽﾄした二宮くん…自担なので出しちゃいました(笑)ハピネスをバックに彼女は撫で肩の彼の元へ走ります！最終話まで残り僅か、お楽しみに(*^ｰﾟ).:*♪ (2014年7月15日 7時) (レス) id: d7fa64555d (このIDを非表示/違反報告)
＊はな＊(プロフ) - 切ない展開から一転､希望が見えるの？？そーだよね−。“ホチキスの君”あんなに優しかったんだもの。二宮くん出てきたから、ちょっと△さ▲ん▽か▼く？ドキドキしたけど、グッジョブ＆ナイスアシストだといいな♪ 主人公ちゃんBGMはハピネス♪走り出せ〜♪ (2014年7月14日 21時) (携帯から) (レス) id: 2a82fe1f9f (このIDを非表示/違反報告)
clover(プロフ) - ＊はな＊さん» ＊はな＊ｻﾝｯ☆こんばんは！まさか＊はな＊ｻﾝに来て頂けるなんて…とても嬉しいです(;.;)私はただ頭に思い浮かんだ妄想を文字に記しているだけで…スゴくなんかありません…(笑)でもそう言って頂けて嬉しいです！ｺﾒﾝﾄ、ありがとうございました(ﾟ´Д｀ﾟ) (2014年5月13日 19時) (レス) id: d7fa64555d (このIDを非表示/違反報告)
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