ごわ。 ページ5
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うちの高校は、弁当を食べる時間に図書室が開く。
図書委員である私は当番の日だけ図書室で弁当を食べることになる。弁当の時間にまで図書室にくる生徒なんてほとんどいないのに、先生曰く、
『受験生が勉強しにくるときががあるから』
だという。
つまり弁当の時間の図書室の利用者は受験生の三年生だけということだ。貸出のカウンターで弁当を口に放り込む。
開け放った窓から日差しが差し込む。
今日はよく晴れていて、風がカーテンを揺らした。
「あの、ごめんこの人の本置いてない？」
「……え、あ、えっと一個棚を挟んだ向こう側にある……と思います」
人もいつもより少なくて、箸を持ったまま舟をこぎ始めてしまって、まあいいや寝よう。と思っていたところに突然上から降ってきた声。
あっ、やばい。反射的に顔を上げると、きれいな黒髪の男子生徒だった。
緊張して、思わず敬語になる。
持っていた本の作者を指さして聞いてきた男子生徒は、「ありがと」とちょっとだけ笑って、教えた本棚に探しに行った。
・
「……ねぇ、確か真冬の幼なじみだっけ？名前教えて」
「あ、AAって言います。あの……思い出したんですけど、真冬と同じ部活の……」
「一ノ瀬彼方…よろしく……かな？」
知っていた。
真冬が入っている軽音部の部長の人だ。瞬間、高一の帰り道、部活のことを心底楽しそうに話す真冬の姿が脳内再生された。
無事探していた本が見つかったらしく、カウンターに持ってきたときに振られた話題。
話しかけられたら返さなければ。程度に思っていたが、
あることの疑問が浮上した。
「………っと、なんで彼の幼なじみって知ってるんですか？」
「え？アイツめっちゃ君……Aさんのこと話してるから」
「……え、え？真冬が？？」
「うん」
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「え？…ま、真冬が？？」
「うん」
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心愛 - 更新楽しみに待ってます！ (2019年1月22日 21時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - この作品好きです！更新無理しない程度に頑張ってください！！ (2019年1月22日 18時) (レス) id: e182e89396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まんぼうコロッケ x他1人 | 作成日時：2019年1月2日 18時
