よんわ。 ページ4
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”なんで？”とか、普通聞いてもいいところを彼はまず先に答える。みんなの天宮くんと本人はドヤ顔で言い放つが、ホントに純粋で、尊敬できるところである。
少し目を見開いたあと、いつも通りのテンションで答えた。
「できない！」
「だよねぇ……。よかったあまちゃんが普通の感覚で」
「いや待って！？それより先につっこませてほしいんだけど！！何があったの？」
うわあ、あまちゃんやっぱし純粋……。
と思うと同時に純粋すぎて彼には言えないな、と思った。
あまちゃんは真冬と仲がいい。
喋ってるところはよく見かけるし、そこらへんの男子より、真冬も全然話しやすいんだろう。
そして私とは真冬と同じくらい仲がいい。
きっかけは、高一のクラスが同じだったことで、あまちゃんから話しかけてきた。バリバリの陽キャで恐かったが、実はオタク気質なのだ。
あまちゃんは、私と真冬の共通の友人。
「A〜？だいじょうぶ〜〜？」
「…私あまちゃん好きだよ」
「突然の告白。やっだわ〜！！あまちゃん照れちゃ」
「パシリとして」
むにっ、と頬をつまんでやるがまだおちゃらけ気味の様子。あまちゃんをパシリとして使ったことなんて一度もな……、あるわ一回。
ていうか何だろうあまちゃんに対して感じるこの”育てたい”かんじ。
母性本能くすぐるってこんな感覚なの！？ええ！？
ふふふ、と身を乗り出して両手であまちゃんの頬をむにむにしていると、ふと、あまちゃんの顔が陰った。
心配ごととか悩みとかそういうのじゃない。現にいまあまちゃん笑顔だし、んん？………物理？
「あー！おはようまふくん〜！」
「え？まふ…」
「おはよう天宮くん〜！ねえちょっと昨日のアニメ見た！？」
にこにこしてるあまちゃんが手を振ったのは、後ろにいつの間にか立っていた真冬で、少し動揺してほっぺから手を引く。
すっと前を向いて腕を組んで怒ってますオーラを出す。
この十何年かで効いたためしがないけど。
「Aもおはよ」
「……おはよう」
私があいさつするときの、不貞腐れた声も、何年もやってるのに真冬はいつも通り接してくる。
キスするときの色気なんて微塵もなくて、ふつうの好青年ってかんじの。
「あっそれみた！展開面白すぎない！？」
「えっ！すごいわかる！だよね！！」
こうやって後ろから両肩に手を置いて、体重かけてきて密着してるのも
特に何も感じないんだろうな。
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心愛 - 更新楽しみに待ってます！ (2019年1月22日 21時) (
レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
白雨(プロフ) - この作品好きです！更新無理しない程度に頑張ってください！！ (2019年1月22日 18時) (レス) id: e182e89396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まんぼうコロッケ x他1人 | 作成日時：2019年1月2日 18時
