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「なあ」
私がバリトンさん()を軽く睨んでいると、彼が口を開いた。
「お前がなんなのか、ということはこの部屋にいる俺らは知っている」
『え？』
まさか、調べられた？
私はもっと警戒心を露わにしておいた。
「だがそんなことより、お前の名前が知りたい！教えてくれないかっ？」
『…は？』
能力について触れられると思ったが、的はずれな言葉が来て、素っ頓狂な声が出てしまった。
いやいやいや…名前？は？←
「あー、グルさん…そっちから行くんやね」
「普通は順番が逆めうー」
赤いマフラーの人と、目が細い人が言う。
このバリトンさん、グルさんって言うんだ。
…グルさん、あなた色々おかしいですよ？←
『名前なんて、教えるわけないじゃないですか』
「なんでだ？」
なんでだ？って…はぁ(呆れ)
『見ず知らずの人には教えられません』
「俺らが助けてやったのにか？」
『私が助けて貰ったのはコネシマさんです』
「じゃあコネシマになら教えるのかっ？」
『別にそういうわけじゃないです。助けてくれたからって本名は教えられない』
「むぅ…」
やけにキラキラした目で押してきたグルさん。
もう疲れた。
グルさんは何かを考え込むようにして腕を組んで下を向いている。
「でも俺らは名前を知りたいんや。お前のことを名前で呼びたい」
どういうことですか。
そう言ってくれるのは嬉しい。
今まで名前で呼びたいなんて行ってくれる人、いなかったから。
でも、私を助けてくれて親切にしてくれてるからって信用はできない。
今まで色んなことをされたから。
疑心暗鬼は、取れない。
私が押し黙っていると
「本名がダメならあだ名でいいんちゃう？」
コネシマさんが身を乗り出すようにして提案した。
あだ名なんて、付けてもらったことなど1度もないんですが
「あだ名かぁ！」
「それナイスアイデアめう！」
「シッマ、珍しくいい考えや！」
「何が珍しくや！」
「いや、ほんまに珍しいよ？」
「ペ神までうるさいわ！」
あだ名、か…
男の人たちのわちゃわちゃを右から左に流しながら、私はふと思った。
「で、なんて呼んで欲しい？」
さっきみたいなキラキラの目でグルさんが聞いてくる。
精神年齢5歳か。←
『…A、かな』
ふと、頭に浮かんだ名前を言った。
「ほう、Aか…」
「それ、下の名前け？」
いやだからあだ名だって。
コネシマさんは大丈夫なのか？
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雅空(プロフ) - 海さん» めちゃくちゃ遅い返信になりましたが…(汗)ありがとうございます！貴方のコメントを胸に頑張ります＼( 'ω')／ｳｵｵｫ！ (2020年1月29日 21時) (
レス) id: b3698bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 更新頑張ってください！めっちゃ好みです！！！ (2019年12月25日 12時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆雅空☆ | 作成日時：2019年10月1日 22時
