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誰かの腹の虫がなった。
思わず振り返ると、コネシマさんが少し恥ずかしそうにお腹当たりを撫でていた。
「なんやシッマ。腹減ったんか？」
トントンさんがコネシマさんに言う。
コネシマさんはそれに頷いて返した。
「だってもういつも食べ終わってる時間やで？」
それと同時にほかの人たちが自分の腕時計を見る。
数名が目を見開いて驚いていた。
もうこんな時間なのか、と。
「他のみんなは食べてるんかな…？」
「これ、急がんとやばいやつ…？」
「おいA！行くぞ！」
『なっ？！』
ゾムさんが私に向かっていったかと思えば、担がれた。
私が抵抗するまもなく、彼は走り出す。
『自分ではしれます！』
「ええから！黙って乗ってろ」
いくら暴れても下ろしてくれるどころか、バランスを崩しているわけでもなく、私は諦めた。
風を切るように走るゾムさんに担がれて、なんか心地よかったし。
彼が走ってくれているあいだ、私はふと中庭を見た。
緑が生い茂っていて、素直に綺麗だと感じた。
今まで、城にこんな自然がある国を見たことがない。
空気が綺麗でいいなって小学生みたいな感想が浮かんだ。
「はい、ついたで」
この城はどんだけでかいんだ、とか考えているあいだにゾムさんに下ろされた。
『あ、ありがとうございました』
一応例を述べておくと「ええって」と頭をぽんぽんと撫でられた。
「なあなあ、Aって言ったよな？」
『まあ、はい』
「今度、手合わせしてくれへん？あんた、さっき凄かったやん？！」
無邪気な笑みを浮かべるゾムさん。
手合わせしてと言われても、こんな雑魚に務まるはずがない。
それをゾムさんに言うと、彼は少し驚いた様子だった。
「なんや、案外健気なんやな？」
『…案外って』
「まあええわ！気が向いたらしてな？」
というと、ゾムさんは私の返事を待たずに食堂なのであろう私たちの身長より高い扉を押し上げた。
急に開いた扉の先に困惑していると、彼は後ろから私の背中を押す。
『ちょっ…』
バランスを崩して倒れそうになるが、何とかこらえた。
ゆっくりと前を見ると、そこには奥に結構長い机に置かれた思わずよだれが出てしまいそうな豪華な食事。
そしてそれを囲んでなにやら騒ぎながら食べている何人かの男の人たち。その中には5歳児の総統さんもいた。
だが、彼らの視線は多分盛大に入ってきたのであろう私に注がれていた。
…どうしよう
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雅空(プロフ) - 海さん» めちゃくちゃ遅い返信になりましたが…(汗)ありがとうございます！貴方のコメントを胸に頑張ります＼( 'ω')／ｳｵｵｫ！ (2020年1月29日 21時) (
レス) id: b3698bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 更新頑張ってください！めっちゃ好みです！！！ (2019年12月25日 12時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆雅空☆ | 作成日時：2019年10月1日 22時
