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『…言いましたね』
「ああ。ただし、そいつを殺せるのなら、な」
ニヤリと笑った口の両端を戻さないまま彼が言う。
そのいやらしい笑みにつられて、私も口角をつりあげた。
「いい顔だ…」
未だに後ろから掴まれてる私の頭をグルッペン･フューラーがわしゃわしゃと撫でた。
それを振り払って、私は再度彼の目を見据えた。
『私がそいつをつきとめて殺したとしても、後悔しないでくださいね』
少し脅しも混じえて言ったつもりだが、言われた彼は顔色ひとつ変えず声を上げて笑った。
「いいだろう！楽しみにしているゾ！」
「グルさん、またそんなゲーム始めて…」
トントンさんが呆れたように言う。
この国の総統はゲーム、いわゆる賭け好きなのか。
＿自分の仲間の命を賭ける。
こんなに面白いゲームはあるだろうか
「まあ、そういうことだ。
ああ、あとお前が何も出来ないようじゃつまらんからな、殺しの術などは幹部らから教えて貰え」
『…は？』
幹部の中に私が憎むやつがいるかもしれないのに、わざわざそいつに教えてもらえというのか？
「例えば、後ろにいるゾムには殺しを教えてもらえばいい」
私は首をひねって後ろを向いた。
視界の隅に映る緑色のもの
さっきから私を抑えているやつはゾムというのか。
「まあ、グルッペンが言ったことは絶対やからな。何言っても通じひんし」
後ろでゾムさんが言う。
それに続いてトントンさんやコネシマさんたちも同意を示していた。
「こいつが言い出したらしょうがない」
「嫌やけどな」
「だがA！ひとつ条件がある」
『…なんですか』
ゾムさんにやっとのことで解放され、軽く肩を回しながら聞き返す。
するとグルッペン･フューラーは誇らしい笑みを浮かべた。
＿さっきから笑顔のレパートリーが多いな
ふとそう思った
「Aには我が国の幹部として生活してもらうゾ！」
『はぁ？！』
「「は？」」
「嘘やろ？」
皆さんもそこまでは予想してなかったようだ。
あのオスマンさんでさえも驚いたように目を見開いている。
「いや、仲間の命狙うやつを幹部にしてええんか？！」
コネシマさんが吠える。
私も同じ考えです
「フフフ…俺もきちんと考えてるゾ！
Aがこの国の幹部に手を出していいのは城でのみだ！この敷地外では一切禁止するゾ」
んな事言われても…
『守らないかもしれないですよ…？』
笑みを含ませて私は言い放った
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雅空(プロフ) - 海さん» めちゃくちゃ遅い返信になりましたが…(汗)ありがとうございます！貴方のコメントを胸に頑張ります＼( 'ω')／ｳｵｵｫ！ (2020年1月29日 21時) (
レス) id: b3698bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 更新頑張ってください！めっちゃ好みです！！！ (2019年12月25日 12時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆雅空☆ | 作成日時：2019年10月1日 22時
