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グルッペンさんに続き、コネシマさん、トントンさん、オスマンさん、ペ神さん、私で長い廊下を進む。
石レンガのようなもので作られたそれは、私たちの足音をカツカツと響かせていた。
1つ、気がかりなことが
この人たちからしてみれば当たり前なことなのかもしれないが、私を中心にして皆さんが横1人ずつ、後ろに2人と私が逃げないようにか配置している。
＿そんなに逃げられたくないの？
私を逃がさないようにして、なんの得があるのか。
名前を教えろだの、自己紹介するだの
普通の国の軍の人達が見知らぬ奴にすることじゃない。
･
この城に連れてこられてから逃げる機会を探してはいたものの、同じ部屋に何人も入ってこられたからさすがに逃げられなかった。
しかもオスマンさんという私のことを全て見透かしたような目を向けてくる人がいるから、できるだけ逃げることを考えないようにもしていた。
でも今は…
オスマンさんの目も向いていないし、ひとつの部屋にいるという訳でもない
今なら、逃げれる
私は再度皆さんの位置を横目で確認した。
右側にコネシマさん
右後ろにトントンさん
左後ろにオスマンさん
左側にペ神さん
そして前には私に背を向けて歩いているグルッペンさん。
狙うなら…
ペ神さんだ
『ペ神さん、少し腹痛が…』
そうと決まれば、私はすぐにペ神さんに声をかけた。
多分彼は、このような言葉に弱いはず
「ん？大丈夫？」
やっぱり。
彼は何を思うわけでもなく、私の方に少し近づいてきた。
そのせいでグルッペンさんとペ神さんの間が開く。
「具体的にどこが痛い？」
歩みを進みながら聞いてくる彼に、私はにっこりと笑いかけた。
『そうですね…ここかな？』
私は思い切りペ神さんの腹を殴った。
「くっ…！」
じゃすとみーと
綺麗にみぞおちに決まりました
ペ神さんは体をくの字に曲げて私の目の前で膝をついた。
それと同時に、私は彼の横をすり抜けて走る。
「Aっ！」
後ろでトントンさんの声がするがそんなの知ったこっちゃない。
だって私は逃げたいから
こんな国に捕まってたらだめだ
私にはまだやらなきゃいけない事がある
ちらっと後ろを確認する。
小さくなったあの人たちが見える。
あれ…？
なんで誰も追いかけてこないの？
諦められた？
それなら、ラッキーなんだけどな
ニヤリと自分でも分かるほどのいやらしい笑みを浮かべて、私は前を向き直る。
「フフｯ…」
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雅空(プロフ) - 海さん» めちゃくちゃ遅い返信になりましたが…(汗)ありがとうございます！貴方のコメントを胸に頑張ります＼( 'ω')／ｳｵｵｫ！ (2020年1月29日 21時) (
レス) id: b3698bc5f5 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 更新頑張ってください！めっちゃ好みです！！！ (2019年12月25日 12時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆雅空☆ | 作成日時：2019年10月1日 22時
