5.食欲とは ページ5
そして時間は進み昼食。
参考書とタッパーを抱え中庭のベンチに腰掛ける。
サンドウィッチを食べる気にもなれず、しばらくぼーっとしていた。
と、数分後。
sha「よっ、待った？」
『…あぁ…、まぁ、それなりに？』
ポッケに片手を突っ込み、もう片方の手を上にあげて挨拶をするシャオロンさん。
sha「いやぁ、そこは今来たとこです、とか言うんやで？仮にも俺大学3年生で年上やぞ？」
『そうですね〜、じゃあ英語始めましょうか』
sha「切り替えはやっ」
シャオロンさんのツッコミにも動じず、参考書を開き基礎として例文をあげた。
『【The historic idea of a national identity】…、この文を日本語に訳してください、これは基礎です』
sha「…わんもあ？」
『…The historic idea of a national identity』
sha「えっと、国家、歴史的、あと…」
『国家のアイデンティティという歴史的に重要な概念』
sha「それや！」
僕はこめかみに手を当て、軽くため息をつく。
重症だぁ…
sha「いや、俺一応は生活困っとらんし！？英語なんざ使わへんから！」
『英語は使えた方が将来的には有利なんです。
グローバル化が進む現在ではxx年を境に、英語が使えない人は雇ってもらえないとすら言われているんですから』
sha「……………(諦め)」
真顔で昼食を食べ出すシャオロンさん。もはや諦めたらしい。
『はぁ…。もういいですよ。基礎から教えましょう』
sha「！？ ええんか！？」
『いいですよ。明日も教えます。とりあえず、今日は接続詞の基礎からですね』
sha「あー、あれやろ？orとかsaveとかそう言うのやろ？」
『すごいですね、知ってましたか』
sha「…バカにされとる？もしかして？」
『滅相も』
適当に受け流し、「不服」の二文字が滲み出る表情をするシャオロンさんにひたすら説明する。
sha「ほえ〜…、こんなん覚えるんか…」
『慣れてしまえば簡単ですよ。たった42種類です。』
それでも納得いかない様子のシャオロンさん。少し分かりやすそうな例えを使おうか。
『筆算の仕方も覚えましたよね？同じようなものですよ』
sha「なるほどなぁ、参考になったわ」
うんうん、と頷くシャオロンさんを尻目に、僕は手をつけていない手元の昼食を見た。
正直に言うといらない。
もぐもぐする犬のような人が隣にいるため、食べてもらおうと思ったが、流石にやめておこう。
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鹿野ユズナ(プロフ) - まじっすか………まじっすか………むいちろ………(重症)更新……頑張ってください……原作追いついたら鬼滅の方も読ませていただきます…… (2019年10月27日 23時) (
レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - 鹿野ユズナさん» あっ…、すみません…(震え声) 無一郎君は死ぬか鬼化するか意見分かれてます…、まぁ真っ二つになって腕切り離されたので多分…(あれ言ってて悲しくなってきたぞ) (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - ( 'ω')さん» わぁーあざますですーっ！作品！？作品が好きですか！？嬉しいです…頑張ります (2019年10月27日 22時) (レス) id: 9fbd88c114 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - 鬼滅触れないように別界隈にいたのに唐突にネタバレされて死にました無一郎くん死んじゃうんですか？ (2019年10月27日 20時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
( 'ω') - 鬼滅の刃楽しみにしてますw 凛音さんの作品大好きです... (2019年10月27日 15時) (レス) id: 6eb96342e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音 | 作成日時：2019年8月28日 15時
