真実の愛。【ONEPIECE】 (ページ6)

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幸せは長くは続かなかった。
サボが貴族の息子であることを知った日の数日後のことだ。わたしたちはグレイターミナルにいた。

すると、囲んできたのはいつかの海賊とサボの父親だった。

『やだよ……ッ、さぼ、いかないで、』

サボ「ッ………！頼む、なんでも言うこと聞くからこの3人には手を出さないでくれ。お願いします。」

そうして、サボはわたしたちの前から消えた。

でも必ずまた一緒になれるって信じてる。この指輪がある限り、わたしはサボのことをずっと好きだし、ずっと待っているから。

そんなある日、グレイターミナルが燃やされた。この辺りの家もまとめて全部。早く逃げたかったのにブルージャムが邪魔をした。エースは逃げず、ダダンもエースのそばを離れなかった。

わたしはその場で気を失ってしまい、山賊一家に連れて帰られた。目が覚めると、エースとダダンはいなかった。

『エースとダダンは……大丈夫なのかな、』

わたしが軽傷なのはきっとエースのお陰だ。きっと守ってくれたんだ。

『ルフィ、出掛けてくるね。』

ルフィ「どこ行くんだ……？」

『エースが帰ってきた時にちゃんとご飯を食べさせられるように、食材買ってくる。』

ルフィ「A！！！！」

『ん？』

ルフィ「頼む、頼むから……ッ、Aはいなくならないでくれよ！！一人はイヤだ！！」

『わかってるよ。ルフィを一人にはしない。』

ルフィ「約束だぞ……ッ！？」

ルフィと会うのがこれが最後になるなんて思いもしなかった。エースにもう会えなくなるとも思わなかった。

『……？』

街に出ると、港の方に人だかりができていた。なんでも天竜人、世界政府の偉い人がこの街にやってくるらしい。

わたしはなんとなく海の方を見た。目を疑った。だって、サボが海に出ていたから。Sと書かれた海賊旗を掲げて。

『ッ、サボ！！！！』

サボ「A……！？」

『どこに行くの、置いてかないでよ！！』

サボ「悪い、おれがもっと強くなって、もっとお前の隣が似合う男になったら必ず迎えに行く。だからそれまで待っててくれ！！」

ニカッと大好きな笑顔で言うから送り出すしかなかった。

この時、ちゃんと止めていれば……と後悔するまであと3分。

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