真実の愛。【ONEPIECE】 (ページ13)

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どうしてページ13

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あれからわたしは長期任務に出ていた。
だから知らなかったの、そんなニュース。

【ポートガス・D・エース白ひげ死亡】

帰ってきてそうそう、そんな記事見たくなかった。

コアラ「……Aちゃん？どうしたの！？」

『はぁ……ッ、はぁ、はぁ、』

エースが死刑囚になっていたなんて、知らなかった。
わたしの初めての友達。わたしのことを一番わかってくれていた人。

知っていたなら、マリンフォードにだって行ってたよ。

どうして。なんで。

ルフィはエースを助けに行って、そして目の前で兄を失った。正気なはずない。ルフィは？無事なの？わたしはどうして今、こんなところにいるの。大事な幼なじみを助けに行かなかったの。

『さぼ、サボはどこにいるの……？』

コアラ「サボくん、火拳のエースの記事を見てから高熱で寝込んでるんだよ。」

火拳のエースの記事を見て？

サボは今まで記憶が何もなかったはずだ。まさか、思い出したって言うの？エースが死んだ記事を見て記憶が戻るなんて、そんな残酷なことがあるだろうか。

『ごめん……コアラ。しばらく休んでもいいかな、』

コアラ「Aちゃんずっと働き詰めだったしそれはいいけど、顔色が悪いよ……？大丈夫なの？」

『………事情は、また話すから。本当にごめん。』

エース、エース、エース。

助けに行けなくてごめん。ルフィとエースと離れてしまったけど、またいつか会えるって信じてた。この世界じゃ絶対はないんだ。ルフィだって今無事に生きてるのかわからない。

どうすれば、いい……？わたしは。

もう大切な人を失いたくない。こんな辛い思いをするくらいなら、生まれてこなければよかった。

『えーす、ッ……』

わたしの精神はズタボロだった。
死にたいとさえ思った。

『死ねば、エースのところにいける……ッ、』

気づけばナイフを手にして自分の方へ向け、刺そうとしていた。どうせ、革命軍には必要じゃない。わたしがいなくなったって大丈夫だ。

ずっと守られて生きてきた。わたしが死ねばみんなに迷惑がかかることもないんだから。

サボ「A！！！！」

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