被験体少女はしにたいようで。【wrwrd】 (ページ16)

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話し合いページ16

怯えながら部屋を出た。

手錠はついたままで。

歩くたびに、地面に雪の結晶のような氷がはる。

『エミさんは殺処分はないって言ってたけど…どうだろ。』

いやぁ、しぬなと言われたからには、しっかり生をまっとうしないと…

付き添いでいてくれたショッピさんが、足を止める。

目の前には、どデカイドア。

syp「…ここっす。」

ショッピさんの顔は少し暗い。

はい、と呟き、ドアを開けた。

？「……よくきた、少女。君か？魔法を使うというのは。」

耳にズシン、と響く声。

うわお。

ゔぁりとんゔぉいす。

『はい…。』

でもね。

"魔法"なんて、綺麗なものじゃないんだよ。

gr「私は、グルッペンだ。じゃあトン氏、後はよろしく。」

えっと…

えぇ……

アンタ雑やね。

すると、"トン氏"がため息をつく。

tn「ハァ…。じゃあ、会議を始める。」

お疲れ様です。

あ、原因私だけどね。←

tn「議題は、この……ええと、

『Aです。』

ありがとな。
A…さんの、これからのことについて。」

手錠のままだけど、鎖はないから、まだ動きやすい。

私は部屋にいる人たちを見る。

エミさんに聞いたところだと、この部屋にいるメンバーは……

"こねしま"

"ろぼろ"

"うつせんせい"

"しゃおろん"

"ちーの"

"リンネ(クソヒロイン)"

ショッピさんとエミさん。

そしてゾム様。

あと……

あそこでお菓子食ってるグルッペンさん。

いや、呑気か。

そのとき、あたりが一斉に騒がしくなり、意識が会議に引き戻される。

rn「すぐに国外追放が良いかと…。この子の存在は、この国にとって、後々どんな脅威になるか…！！」

ヒロインちゃん、私を追い出すのに必死だなぁ。

と思ったが、私の味方は意外と多かった。

em「彼女は、何も悪いことはしてません。追放は、する意味がないと思われます。」

syp「そうっすよ。せっかくの幼じょ(((…ん"んっ、人手をわざわざ外部に手渡すなんて。」

kn「俺は残らせてもいいと思うで！なんてったって、コイツには"尖り"があるからな！！」

syp「うるさいっすよ、クソ先輩。それに、尖りやったらアンタだけで充分です。」

kn「アーッハッハッハッハ！！それもせやな！でも、残すのは普通に賛成やで！戦力になるやん。」

…五月蝿い…

いや、残すのに賛成してくれるのはありがたいよ。

ありがたいんだけど。

このこねしまってひと、めっちゃ五月蝿い……！