もう恋なんて…… (ページ2)

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You

今日は入学式。
どこのクラスだろうが私はどうでもいい。

私は……
1年2組。

ブレザーのポケットに手を突っ込んで、1年2組の教室まで行く。

教室に入ると、同じクラスの男子だけジロジロ眺めてくる。
どうせ離れて行くからそんな目は気にしない。

指定されている席に座る。窓側の一番後ろの席。

特にすることもなく、ボーッとグラウンドを眺めていると

「よっ」

昔から気の合う幼馴染み、佐野玲於が隣に座った。

『……玲於ってここだっけ』

ここ受かったのか。

玲「何。俺が受からないとでも？」

殺しに掛かって来そうだったから

『……別に』

と言ってまたグラウンドを眺めた。

玲「……お前変わんねぇな」

『それは玲於も』

私達は、絶望的な恋愛を経験している。
その時からもう恋はしない。と誓った。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

先「席についてくださーい。まず先生の自己紹介しまーす」

……なんかうるさい先生。
だるい1年になりそうだな。

玲「……こういうテンションだりぃ」

『分かる。保健室行きたい。先生麻未ちゃんだって』

玲「ああいう先生じゃなくて良かった」

麻未ちゃんは私の従姉妹。
優しいからサボれるかもね。

先「僕は田崎敬浩です！敬ちゃんでもなんでもいいでーす！好きな食べ物はポテチでー、好きなことは歌を歌うことでー、好きn「長くなるんでもういいです」……はーい」

玲於に命令されてやんのww
あ、そうだ。

『ねっ。保健室行こ』

玲「自己紹介だるそうだしw行くか」

乗ってくれた。
ってことでもう保健室行きましょう。

私達が立ったらなぜか皆こっちに視線を向ける。
向けることないでしょ。

そしてそのまま荷物を持ってドアに向かうと、

敬「え、どこ行くの？」

あのだるい奴が話しかけて来た。

『……どこでもいいでしょ』

こういうことを言われるとムカつく。
特に男。

玲「……行くぞ」

私の心を読み取ったのか、玲於が担任を睨みながら私の手を引いて教室を出た。