初めての�� ページ15
この後千空でも乗れるアトラクションや、動物との触れ合いで餌やり、射的では千空が狙った物を確実に落とすため景品が積まれていき、いつの間にか見物客が出来ていていた。中には勝負を挑む人もいたり、さらに盛り上がってまた人が増えていき終わった頃にはイベントのように人がたくさん集まっていた。
流石に全部の景品は持っていけそうにないので集まっていた子供たちにお菓子やぬいぐるみなどあげた。その子の親からお礼や、只では貰えないと景品分のお金を受け取るなどしていると太陽が赤く染め始めていた。射的場から離れた二人は歩きながら話していた。
『千空くん射的得意だったの知らなかった。何回かやった事あったの？』
「一回だけ白夜と夏祭り行った時試しにやったんだよ、そしたら今日みたいに取ってたら出禁になったんだよ。久々にやったが鈍ってなかったな。」
『私もやったけど落ちなくて悔しかったけど狙ってたの千空くんが取ってくれたから悔しくはないかな。それに・・・』
「どうした」
『ううん、何でもないよ・・・あのね、千空くん、お願いがあるんだけど、聞いてくれる？』
「何だ。言ってみろよ」
『最後に、あれ一緒に乗りたいんだけど、いい？かな・・・』
Aの目線の先には観覧車があった。
《この遊園地の観覧車に乗ったカップルは幸せになれる》
《片思いの人が乗ったら両思いになる。》
《夕日に照らされた観覧車に乗って頂上でキスをすると・・・》
そんな噂があると杠と一緒にSNSで見つけた。けど噂でも、好きな人と観覧車に乗ってみたい。ただ、今この時だけ少しの間だけでも千空の隣りに居たい。いつか千空が好きな人と隣にいたらもう二度と一緒に乗る事はできない。
(断られたらどうしよう、やっぱり私じゃ駄目なのか・・・)
そんなネガティブな事ばかり考えていたAは千空の言葉を待っていた。だが聞きたい言葉が聞こえてこない。(やっぱり)と心の中で落胆し話し始めた。
『千空くんなんかごめんね、嫌、だよね。別に乗りたくないよね。今言った言葉忘れて。今日は千空くんと色んな所まわれて本当楽しかったよ。こん「なーに一人で自己完結しようとしてやがるんだ、お前は」』
『あ、え、だって千空くん何も言ってくれないから嫌なのかと思った。』
「いや、ちーっと考え事してただけだ。悪かったな。 んじゃ行くかAさんのご希望通りの場所に。」
『う、うん(その顔反則だよ//)』
Aが千空を好きになったのはいつからなんて覚えていない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のの - 面白かったです。 小説の方も観ましたがどちらもよかったと思ます。 (2022年4月29日 11時) (
レス) id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
ニャンコ先生(プロフ) - とろろ1565さん» 感想ありがとうございます。面白い、読みやすいと書かれていて嬉しく思います。これからも頑張っていきますので(^^) (2021年11月26日 9時) (レス) id: 6ed0ce6bee (このIDを非表示/違反報告)
とろろ1565(プロフ) - 面白くて一気見してしまいました…せんぐうう尊いいいいっところどころに空白があってとても読みやすかったです！ (2021年11月25日 18時) (レス) @page28 id: 6849bf532f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニャンコ先生 | 作成日時：2021年9月23日 21時
