年下社長

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そのまま、寝れるわけもなく外が明るくなった。


今日は嬉しいことに土曜日。


会社は休み。


剛典くんに会わなくて済む。


そんなことを思いながら水を飲もうとキッチンに行く。


水を飲んでいる時、ソファーの方からもそりと何かが動いた。


足音を立てずに近づくとすやすやと剛典くんが寝ていた。


『…ばか。』


おでこをパチンと叩くと、ハッとして起き上がる剛典くん。


『こんなとこで寝ちゃったら風邪引くでしょ。』


「…ごめんなさい。」


『もういいよ。私も怒ってごめんね。』


「本当に？」


『うん、本当に。』


「A〜…。」


そう言いぎゅっと抱きついてくる。



『麻里ちゃんどうしたの？』


「帰るように連絡した。」


『なんだか悪いことしちゃったね。』


「麻里ちゃんも、せっかく2人だったのに申し訳ないって言ってた。」


『そっか。』


『剛典くん、帰ればよかったのに。』


「A泣いてたから。」


『言うことはイケメンだね。』


「うるさい。」


『もう少し寝る？』


「一緒に寝よ。」


そう言い、腕を引かれて寝室に連れていかれた。


ベッドに向かい合わせに寝転び剛典くんの手がほっぺに添えられゆっくりと唇が重なった。


「おやすみ。」


『おやすみ。』


ゆっくり、安心して眠れそうです。

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