年下社長

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『おはよう〜。』


「おはよう。」


先に来ていた結衣に声をかける。


『結衣今日早くない？』


「新人がやらかしたみたいで。」


『あ〜。なるほどね。』


「泣きながら電話来て結衣先輩どうしましょう〜。って。」


「…どんまい。」


『ほんとだよ朝から災難。っよし。おわり。』


ん〜。と手を上にあげ伸びをするとガチャリとドアが開いた。


「先輩おはようございます〜！」


『おはよう。』


「おはよ〜。」


出勤五分前。続々と後輩が入ってきた。


「新しい社長まだですか！？」


「まだみたいだね。」


基本、秘書室の奥に社長室があるため表から入るのは取引先の方のみで出勤時、社長は秘書室を通って社長室へと入る。


「すっごいイケメンなんですよね！」


『らしいね。』


「私楽しみです！」


私は不安だよ。


結衣と2人苦笑いのまま会話をスルーしていると秘書室のドアが開き、一斉に立ち上がる。


「「「きゃっ♡イケメンッ♡」」」


新人の声が高くなった。


…どっからそんな声出してんの。


そんなことを思いながらあいさつを始める。


「おはようございます。本日からこちらの社長になります岩田剛典です。よろしくお願いします。」


「「「よろしくお願いします。」」」


若いのに真面目！！さすが社長の息子。


「…親父から秘書の方達は美人が多いと聞いてるのでこれから楽しみです。」


前言撤回。


チャラい。


ニコニコと笑い、若い子のハート掴んでる。


『じゃあ、各自仕事に移ってください。』


目がハートになっている新人たちにそう声をかけ自分も仕事に入る。


「A、今日早速社長に付くんでしょ？」


『…みたいだね。』


「ファイト。笑」


『結衣変わろう。』


「無理。」


『…ですよね。』


「A先輩、早速社長と仕事なんですか！？」


『みたいだね。』


「…いいなぁ。」


やめて。そんな目で見ないで。


業務開始のチャイムがなり、各自仕事につく。



…今日も一日頑張りますか。

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