Essential (( 三代目 J Soul Brothers ))

Episode 19 ページ19

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｢……………………｣



そこまで言って

自分自身沈黙。

もちろん周りの皆も無言。



食堂がシーンと

水を打ったように静まり返っている。









広臣 ｢お前……………｣



眉間に皺を寄せて

私を睨んでくる先輩。



そんな登坂先輩とは裏腹に


無音で笑っている人が二人。





岩田先輩と、山下先輩。


まるで笑い声を堪えているような感じで笑っている。




広臣 ｢……俺を誰だと…｣






｢…調子乗った金持ち｣



広臣 ｢…んだと？｣




そこで岩田先輩達の笑いはMAXに達した模様。



声にならない声で笑っている。



…何が可笑しいんだ？





愛理 ｢ちょっと、やばいって、謝って戻ろうよ｣




小声で愛理にはそう言われたけど


睨んでくる登坂先輩を前に

尻尾巻いて逃げるのは

なんか負けた気がするから首を横に振った。




｢見た感じ……１年か？｣


広臣 ｢隆二うるせえ｣





殺気立ってる登坂先輩に

隆二と呼ばれたのは

ガテン系で強面な方……




隆二 ｢日本語分かる？｣


｢わかります！１年です！｣



日本語ぐらい分かるわ失礼な！！！！



隆二 ｢あー、そっかー、１年じゃ俺らの事知らない人ぐらいいるよなー。ほら、仕方ねえよ臣。女の子に喧嘩売んのだせえぞ｣






……強面だけど言ってることは天使だった。


仲裁してくれてるよねこれ。感動した。

人は見かけによらず…この事だ。




広臣 ｢ちっ。この学校で知らねーやついねえだろ｣





…ちっ！？

舌打ち！？なんなの！？

知らない人いないって！？は？




私も自然と睨んでいたからか

登坂先輩から ｢なんだよ｣ と凄まれる。




｢本当に有名人気取りでビックリしただけです｣






広臣 ｢…お前俺の事なめんのもいい加減にしろよ？｣




｢別に思ったこと言っただけですけど｣





登坂先輩の眉間の皺が増えた所で

ELLYくんたちが私達の間に入ってきた。







ELLY ｢あーーストップストップ！｣


健二郎 ｢まあまあまあまあ、喧嘩するなら外出てやろうや｣





我にかえって周りを見渡してみると


やっぱりまだ皆の注目の的。



あー、もう、やだ。

逃げたくないけど

注目されるのはもっと無理…




｢………じゃあ私達戻るんで。登坂先輩達の貴重なお昼休み潰してすみませんでした。愛理行こ。｣





そう言って、登坂先輩が何か言う前に

私は愛理を引っ張って食堂を出た。

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