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「…(人1)ちゃん、わたしね
この仕事、続けられてもあと数年だって思ってるの」
ケーキを食べ終えて
そろそろゴミの片付けをしようかな
と、思っていた頃におばちゃんは突然口を開いた。
…え？
「わたしも もう67だから
続けられてもあと数年。
節目の70までは頑張りたいと思ってるんだけど…」
大学時代からお世話になっていたおばちゃんは
あの頃となにも変わらず元気で優しくて、
ずっとずっとこの場所で
" いらっしゃい "
って言ってくれるものだと思っていた。
「本を運ぶのも大変になってきてね。
もちろん、定年を迎えてもここまで続けてきたから
同年代の人達よりも体力に自信はあるわよ？」
そう言って力こぶを作る仕草をしてくれる。
・
「この空間が大好きで
たくさんの生徒さんと繋がれた大切な場所」
そのとき、わたしの胸が大きく脈を打った。
「去年 主人に先立たれてから、息子夫婦が
一緒に暮らさないか、って心配してくれて。
いろいろ考えたんだけど
主人がいなくなって、
寂しかったこの気持ちに気づいてくれたのは息子で
そんな息子達と一緒にいれたら幸せだなって思うの」
ひとつひとつ、丁寧に言葉を選ぶおばちゃん。
そんなおばちゃんの思いを
わたしがどうこうできる問題ではない。
なにより、おばちゃんがみつけた幸せを
応援してあげるべきなんだ。
『…話してくれてありがとう。
おばちゃんが決めたことなら応援するよ』
今にも声を上げて泣き出してしまいそうな声の
わたしが言っても説得力はないかもしれない。
「70までは頑張るから
それまでよろしくね」
・
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ネコ - 最初から読ませていただきました。面白いです。更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (2019年7月28日 18時) (携帯から) (
レス) id: 74ccaa5d41 (このIDを非表示/違反報告)
千華 - とても切なく、優しい物語ですね。読んでいて心苦しく？いや切なく？なる部分もありました。最近更新されていないみたいですが続きが読みたいです！ (2018年12月19日 17時) (レス) id: d237795125 (このIDを非表示/違反報告)
ちむー(プロフ) - yumiさん» 本当に久しぶりの更新になってしまいました（汗）待っていて下さりありがとうございます（*＾-＾*）以前、完結させると宣言しておりますので必ず書き上げます！これからも宜しくお願いします♪ (2015年9月23日 1時) (レス) id: 8183893ef2 (このIDを非表示/違反報告)
yumi(プロフ) - 久しぶりの更新！ありがとうございます!!これからも、頑張って下さい(*￣∇￣)ノ応援してます！ (2015年9月22日 22時) (レス) id: d7bd652ef7 (このIDを非表示/違反報告)
ナンマ - とても面白いです！いつまでも更新待ってます♪ (2015年7月13日 18時) (レス) id: 8fcf3ac043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちむー | 作成日時：2015年3月25日 9時
