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# Aside
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あれから、二人 身支度を済ませて
登坂くんはあたしの家を出て行く。
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登坂くんの車まで見送ると
ぐいっ、と手首を掴まれた。
車内に漂う登坂くんの香水の匂いが
初めて出会った時のことを思い出させる。
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A「 どうしたんですか …… ？ 」
広臣「 …… 離したくねぇな、って 」
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目を合わせることもなく
登坂くんは下を向いてそう呟いた。
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不覚にも
離れたくない、と思ってしまう。
いつの間に
こんなに登坂くんを好きになってた … ？
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広臣「 … 元気でな、じゃあ 」
A「 まっ、待って … ！ 」
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登坂くんに、どうしても伝えたい言葉。
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A「 本当に … 本当にありがとう … っ！ 」
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あたしがそう言うと
いつもの余裕そうな笑みを浮かべて
登坂くんは去ってしまった。
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登坂くん。
あたし もう逃げないよ。
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A『 … もしもし、剛典 』
剛典『 A … ？ 』
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久々に聞く剛典の声に
何故か鼻の奥が つん、とした。
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A『 あたし、気付いた事があるの 』
剛典『 気付いた事 … ？ 』
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登坂くんに出逢って
こうやって改めて剛典と向き合って
あたしが気付いたこと。
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A『 剛典の幸せは “ あたし ” じゃない。
もう剛典にあたしは必要ないんだよ 』
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手放して気が付くことがあるから。
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A『 剛典が大切にしてるのは
あたしじゃなくて、あたしと過ごした
２年間の “ 時間 ” だったんだよ。
剛典は、もう１人じゃないよ … ？ 』
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設定がごちゃごちゃになっていたので
修正させていただきました。
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聖也(プロフ) - うわ、うわぁ〜〜〜！！！分かってたけど、分かってたけど誰かと幸せになって欲しかったよ（泣）ハッピーエンドがほとんどの夢小説の中、こういう終わり方は珍しいですね。だからこそクセになる・・・。これは間違いなく名作です。(いつか幸せにしてあげて下さい（泣） (2016年7月20日 14時) (
レス) id: 34ecd099f6 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - すごくドキドキしながら読ませていただきました！楽しかったし面白かったです！(*^-^*)またたくさん書いてほしいです(*´ω｀*) (2015年12月20日 22時) (レス) id: 384066092b (このIDを非表示/違反報告)
くるおみ(プロフ) - 1日で読み終わりました！感動で大号泣です！！めっちゃいい！ハッピーエンドだけがすべてじゃないですね！ (2015年7月25日 19時) (レス) id: abc363b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
*ひなボー* - ヤバイ！むちゃ感動！！(泣) (2015年4月12日 15時) (レス) id: ec3eff612f (このIDを非表示/違反報告)
アサト - 途中までですが、とてもすらすらと読みやすい小説です！ 29で、岩ちゃんと美紀さんが話しているときに、主人公ちゃんが出てるので少しおかしいなと思いました。私なんかが指摘するなんてすみません (2015年4月6日 22時) (レス) id: d51359cb4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 衣
| 作成日時：2014年11月27日 3時
