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それから俺たちは仕事が終われば
待ち合わせをして身体を重ねた。
美紀と行為をしても
心のどこかでAと重ねていて
それが余計に悲しくなって。
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剛典「 なあ、美紀 」
美紀「 ん？ 」
剛典「 今日だけ … 今日だけ
美紀のこと Aって呼ばせてほしい 」
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Aが遠くなっていく虚しさと
弱い自分と向き合えない情けなさに。
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剛典「 Aっ … A …… 」
美紀「 たかのりっ、くん … っ、んぁ 」
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自分の力だけじゃ
もうどうにもできなかった。
俺はAから逃げたんだ。
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A「 剛典 最近匂い変わったね？ 」
剛典「 …っ、そうか？ 」
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美紀と関係を持つようになってから
美紀の強い香水が身体に染み付いて
それをAに言われるようになった。
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剛典「 あのさ、Aっ … 」
A「 ん？ 」
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このまま言ってしまえば
このまま事実を伝えてしまえば
俺は楽になれるのか？
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でも。
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剛典「 いや、なんでもない … 」
A「 変なの〜 」
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言えるわけがない。
言ったらAも俺も
________________ 後戻りできなくなる。
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聖也(プロフ) - うわ、うわぁ〜〜〜！！！分かってたけど、分かってたけど誰かと幸せになって欲しかったよ（泣）ハッピーエンドがほとんどの夢小説の中、こういう終わり方は珍しいですね。だからこそクセになる・・・。これは間違いなく名作です。(いつか幸せにしてあげて下さい（泣） (2016年7月20日 14時) (
レス) id: 34ecd099f6 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - すごくドキドキしながら読ませていただきました！楽しかったし面白かったです！(*^-^*)またたくさん書いてほしいです(*´ω｀*) (2015年12月20日 22時) (レス) id: 384066092b (このIDを非表示/違反報告)
くるおみ(プロフ) - 1日で読み終わりました！感動で大号泣です！！めっちゃいい！ハッピーエンドだけがすべてじゃないですね！ (2015年7月25日 19時) (レス) id: abc363b7e2 (このIDを非表示/違反報告)
*ひなボー* - ヤバイ！むちゃ感動！！(泣) (2015年4月12日 15時) (レス) id: ec3eff612f (このIDを非表示/違反報告)
アサト - 途中までですが、とてもすらすらと読みやすい小説です！ 29で、岩ちゃんと美紀さんが話しているときに、主人公ちゃんが出てるので少しおかしいなと思いました。私なんかが指摘するなんてすみません (2015年4月6日 22時) (レス) id: d51359cb4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊 衣
| 作成日時：2014年11月27日 3時
