# SWEET BOX × ３JSB

０２ ページ47

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〈 Aside 〉



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剛典「 じゃ、行ってくるね〜 」


「 はい！ 頑張って来て下さい！ 」









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漸く、撮影の時間が来て

皆さんが楽屋を後にする。









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彼らの後ろ姿を見て

ホッ … と、一息ついた。









良かった、良かった。



今日も、目立った失敗も無く

１日が終われそうだ。









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そして、１人 思い出すのは

彼 … 登坂さんとの事。









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三代目のマネージャーを務めて

もうすぐで、２年が経つ。









故に、それは

あたしの ” 片想い歴 ” 。









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あたしは、２年前から

登坂さんに … 恋をしている。









勿論、片想い。



あたしがマネージャーである以上

想いを伝える事は許されない。









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だから、せめて。





登坂さんとは、必要最低限

接触しないように … なんて

勝手な事を思っていたりもする。









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変に意識しちゃって

仕事に支障 出したら嫌だもん。






何より、メンバーの皆さんに

迷惑は掛けてられないし。









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「 ＿＿＿ 早く忘れなきゃ 、 」









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いつまでも、叶わない恋。






忘れてしまいたいのに

この距離感が忘れさせてくれません。









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そんな、ある日の事。









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剛典「 Aちゃーん 」


「 はい？ 」


剛典「 これ、あげる！ 」









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そう言って、岩田さんが

あたしの差し出して下さったモノ。









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「 シュークリーム … ？ 」



剛典「 事務所の近くに

美味しい お菓子屋があってさ！ 」









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「 新作 買って来たんだ〜 」




微笑みながら言う彼は

何処からどう見ても、王子そのもの。









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「 やっ、でも … 」



剛典「 いいから受け取って？ 」


剛典「 いつも頑張ってくれてる お礼！ 」









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それだけを言うと

岩田さんは、何処かへ行ってしまった。









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「 ありがとう、ございます … /// 」









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「 頑張ってくれてるから 」




そんな言葉を言われて

思わず、口元が緩んでしまう。









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