# SWEET BOX × ３JSB

# KENJIRO ページ33

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〈 Aside 〉



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「 はぁ〜 ・・・ 」









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誰も居ない部屋で

一人、大きな ため息をつく。









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日付は、１２月２４日。






俗に言う、聖なる夜の前日

” クリスマスイブ ” とやら。









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街に出れば、綺麗な電飾が光り

恋人たちが肩を寄せ合う … そんな日に。









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「 もー、なんで居ないのさ！ 」









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彼氏である健ちゃんは

今日 明日、共に仕事らしい。









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そして、極め付けには

モニタリングのオンエア日が重なって。









JKにデッレデレの野郎を

あたしは、１人で観るハメになりました。






・・・ しかも、頭 撫でてるし。









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「 ずるい … 」









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・・・ あたし、嫉妬してる。









女子高生相手に？？


なにコレ … 本当、情けない。









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あたしが、もっと大人だったら。





こんな事で気にせず

健ちゃんの事、応援 出来るのかな？









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「 もう、やだ … ッ 」









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こんなはずじゃなかった。






２人で、沢山の料理を囲んで

楽しい時間を過ごしたかったのに。









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気持ちとは裏腹に

沢山の涙が、頬を伝ってゆく。









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・・・本当はね。




健ちゃんの大好きな

鶏の唐揚げだって作ったんだよ？









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「 俺、ポニョってんのかな … 」






眉を下げながら言う、健ちゃんの為に

甘さ控えめのケーキだって作ったんだよ？









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＿＿＿＿ ねぇ、なんで居ないの？









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あたしが欲しいモノは

健ちゃん … 貴方だけなのに。









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『 お嬢さん。

プレゼント、何にしましょうか 』









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突然 聞こえた声。






そんな声と共に

あたしは、後ろから抱き締められた。









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