# SWEET BOX × ３JSB

# TAKANORI ページ31

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〈 Aside 〉



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『 たーだいま 』


「 わっ … おかえり 、 」









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キッチンに立っていると

突然 後ろから抱き締められた。







＿＿＿ 跳ねる心臓、速くなる鼓動。









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『 今日のご飯なにー？ 』


「 オムライスだよ 」









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(( 今日は優しい方だ … ))





剛典の笑う顔を見て

ほっ、と肩を撫で下ろした。









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簡単に言えば

彼は「 二重人格 」だ。









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三代目として活躍する剛典。






テレビの前の彼は

甘い貌をして、優しく微笑んでいる。









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勿論、あたしにだって

驚く程 優しく接してくれる。









・・・ だからこそ、余計に。






豹変する剛典に

信じられない自分が居た。









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『 ね、A 』


「 ん … ？ 」



『 ＿＿＿ 今日、何人の男と喋った？ 』









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剛典の声色が変わる。






未だ、身体を離す事なく

後ろから抱き締められてる状態。









・・・ もう、逃げられないんだ。









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『 なぁ 』


「 えっと … 」


『 数え切れねぇくらいなんだ？ 』


「 違 … っ 、 」









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剛典の低い声だけが

あたしの耳に、酷く響く。









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タイミングが悪い。





今日、買い物の帰り道

同級生の男友達と再会をしたから。









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言うか、言わないか。






剛典があたしの心情を

何処まで見透かしてるのかは

皆目、もう分からないけれど。









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『 言えよ 』



「 今日、は … 」


「 同級生と … 話した 、 」









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剛典の言いなりになるのは

この状況を、心の何処かで

・・・ 興奮してるからだろうか？









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『 へぇ 』

『 んと、懲りねぇ奴だな 』









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剛典の言う通りかも知れない。








毎日のように問いただされ

乱暴に抱かれる事を

誰よりも、自分が理解してるのに。









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『 気に食わねぇ 、 』


「 ・・・ っ 」









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剛典は、それだけ呟くと

あたしの手首を引っ張り

そのまま寝室へと歩き出した。









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