# SWEET BOX × ３JSB

# RYUJI ページ27

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〈 隆二side 〉



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『 ただいま 、 』


「 あっ、おかえり 」









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収録や、レコーディングの為

３日ぶりに帰宅した自分の家。









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玄関のドアを開ければ

彼女は、すぐ俺に駆け寄って来る。









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「 ホントにお疲れ様 」









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３日ぶりに見るA。








俺の荷物を受け取って

そう言ってくれる笑顔に

何故か … 涙が零れそうになった。









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心身、共に疲れてるのか。






ドームツアー中から

思うように歌うコトが出来ない。









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「 ご飯 出来てるけど

先にお風呂 入っちゃう？ 」









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きっと、Aも気付いてる。







だけど、彼女は

決して そのコトには触れてこない。









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歌うコトを、夢 見て

歌うコトを、望んで。








＿＿＿ 歌うコトを、心から愛してたのに。









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『 A〜 … 』


「 おっと … どしたー、隆二 」









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切羽 詰まってた俺は

Aの背中に、身体を預けた。









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甘い、Aの香り。









「 大丈夫だよ 」



その言葉を、何度も

俺の耳元で呟いてくれる。









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『 ごめん 、 』


「 ん？ 」




『 ・・・ 俺、歌うの辛い 』









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アーティストとして

あるまじき言葉を口にした。









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