# SWEET BOX × ３JSB

# RYUJI ページ17

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〈 Aside 〉



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〈 今日、何時頃 帰れる？ 〉


隆二〈 １２時 回っちゃうかも 〉


〈 … 分かった、頑張ってね 〉


隆二〈 ん、ありがと。 おやすみ 〉









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＿＿＿＿＿ いつからだろう？





こんな会話を

電話で交わすようになったのは。









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彼が、歌手になって５年。







あたしは、隆二が

圧接工として働いてる時から

ずっと … 彼の側に居た。









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「 歌手になりたい 」



隆二が、どれだけの想いで

今 有る夢を掴み取ったのか。









・・・ 痛い位、分かるから。









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あたしの些細な我儘で

隆二の負担には、成りたくない。









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「 大丈夫 … 大丈夫 っ、 」









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零れそうになる涙は

呪文の様な言葉で … グッ、と我慢。









(( 離れたくないから … ))





何時、どんな時でも

隆二の側に、あたしを置いて欲しいから。









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＿＿＿＿ なのに、どうして？









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『 泣かせちゃったなぁ 、 』


「 隆、じ … ？ 」









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強くなろう、と決めたのに。







抱き寄せられた反動で

堪えた涙が、とめどなく溢れた。









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「 なんで居るの … っ 、 」



『 なんでって (笑)

Aに会いたいな … って、さ 』









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『 そんな理由じゃダメ？ 』





そう言って、優しい目で

あたしを見つめる隆二。









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ダメな訳 無いじゃんか。







でも、そんな目で見つめられると

どんどん … 欲張りになってくのに。









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『 コレ、俺の我儘 』


「 うん … ？ 」


『 Aの我儘は、なーんだ 』









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彼は、良い意味で

あたしの感情 全てを崩してく。









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