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本編226 ページ31

スパーダがいなくなってしまった。


俺がここで一緒に寝ようと言ったら、朝までここにいてくれると思ったのに。


あいつは優しいからな。


どうしよう。


止めに行くべきなのか?


と思っていると、ラプターとスパーダか部屋に入ってきた。


ラプター?!


何でいるんだ?


「見回りをしていたらたまたま会いまして…」


俺の心情を読まれたかのようだった。


「スパーダさんが夜は冷えるから毛布を取りに向かっていた時に会ったんです。」


たしかに毛布を持っている。


「手伝ってもらっちゃってごめんね?」


ぎこちない笑顔。


でも最近いつもこの笑顔だったような…。


「見回りかー。ラプターも大変だな。」


「いつもやっている訳じゃありませんよ。今日はたまたまです。」


そうか…。


いや、たまたまなんかじゃない。


みんなの様子がおかしいから見回りしたんだ。


ってことはスパーダのことも気づいてる…?


「一緒に寝ようぜ?」


さそってみた。


「そうさせていただきます。」


てっきり断ってくると思ったのだが、あっさりとOKしてきた。


「よかったね、ラプター。」


ニヤニヤしている。


「ちょっと、スパーダさん!」


怒っているが、怖くない。


むしろかわいらしく見える。


「早く寝ましょう?明日も疲れますよ?」


明日も疲れる?


俺は別に疲れてないけど?


…大変なんだな、ラプターは。


いつもみんなに気を配って…。


とりあえず寝よう。


明日はたくさん頑張らなければいけないことがあるのだから。

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作者名:杏奈(仮名) | 作成日時:2017年7月15日 0時

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