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本編225(ラプターside) ページ30

「あの…ラッキーさんは?」


「え?ああ…」


戸惑っています。


まさか私がいるとは思っていなかったのでしょう。


「ぐっすり寝てるよ。だから、大丈夫。」


「そうですか…。」


これからどうしましょう。


様子がおかしいことを指摘しても受け流されるだけです。


でしたら…!


「どうして?」


理由を聞かれました。


えっと…どうしましょう?


「私もラッキーさんに言われたんです。腹減ったーって。」


嘘をついてしまいました。


私はスパーダさんのお部屋の近くで張り込んでいたんです。


いきなりラッキーさんな現れたので、とっさに隠れましたけど。


「そうなんだ。でも何で?」


まだ聞きます?!


「その時私、言ったんです。一応つくれますけど、もともとそのような機能は無いので味は保証しませんよって。」


「そっか、それで…」


納得したようでした。


別に私、料理くらい出来ますよ?!


「はい。どこ行くんですか?」


ストレートに聞きました。


まるで何も気がついていないような言い方で。


「いや…」


困っています。


誰かが相談相手にならないといけませんよね?


「行かないでください。」


じっと見つめた。


すると、そらされました。


「何のこと?」


「とぼけないで下さい。出ていこうとしたんですよね?」


もうどう思われようとかまわないません。


「どうして…。」


どうしてって…。


明らかにバレバレだったじゃないですか?


「私にいつまでも隠しておけると思いました?」


「………っ!」


しまったという顔をしています。


「大丈夫です。誰にも言いませんから。でもどうします?ラッキーさんは確実にうすうすですが気がついてますよ?」


「勝手に話を進めないでくれないか?僕は…」


「必要ない?」


スパーダさんは驚きました。


「必要なくなんかないです。それに…スパーダさんは、誰かのためにいるんですか?」


「君に何がわかるんだ?!」


いきなり叫ばれました。


みんな起きてきてしまいますよ…?


「決めるのがはやすぎます。もう少しだけ、考えてはくれませんか?」


「………。」



うなずいて下さいました。


良かったです。


そして私たちはもしもの時のために毛布を持って戻ることにしました。


少し言いすぎましたかね…?

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作者名:杏奈(仮名) | 作成日時:2017年7月15日 0時

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