本編219 ページ24
出てこないな…スパーダ。
さっきからドアをたたいているんだけど。
もう寝たのか?
さっき様子がおかしかったからそれは無いと思うが…。
「スパーダー!」
呼びかけてみる。
うっとおしく思われたってかまわない。
俺はどう思われるとしても、仲間のために動く。
「ラッキー…?」
ドアを開けてくれた。
「どうしたの?」
スパーダは…笑った。
「いや…」
どう言えばいい?
様子がおかしいことを指摘してもごまかされるだけだ。
「いやー、ちょっと腹減っちまってなー。」
何言ってんだ俺?!
腹減ったからなんなんだよ?
なにか作れってか?
図々しいだろ!
「そっか。肉じゃがくらいだったらつくれるけど…それでいい?」
当然のようにつくると言った。
普通だったら
「こんな夜に?!」
だとか
「嫌だよ。」
とか言ってもいいところなのに。
「いいのか?!」
仕方ない。
このままの流れで聞き出そう。
警戒されないように。
ゆっくりと。
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作者名:杏奈(仮名) | 作成日時:2017年7月15日 0時