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本編218(スパーダside) ページ23
結局あのままの流れで自分の部屋に戻ってきてしまった。
僕はなんで叫んでしまったんだろう。
司令はただ、僕のことを心配してくれただけなのに。
恥ずかしかったから？
いや、違う。
心配されるような自分がなさけなかったんだ。
僕には料理しかない。
ラッキーみたいなみんなを照らす明るさ。
ガルのような優しさ。
チャンプのようなまとめる力。
バランスのような頭の良さ。
ハミィの面倒見の良さ。
ナーガのような場を和ませる天然さ。
ラプターのような想像力。
小太郎のような無邪気さ。
スティンガーのような強さ。
みんなが持っているそれぞれの力のようなものが僕には無い。
しいていうなら料理だが、他の人にもできる。
きちんとした力ではないんだ。
僕は…ここにいなくてもいいんじゃないか？
スティンガーもこんな気持ちだったのかな。
でもスティンガーはみんなに必要とされてるよ？
その証拠に、いなくなったらみんな焦っていたじゃないか。
僕がいなくなったら…みんなどんな反応するのかな。
少なくともスティンガーの時よりは焦らないと思う。
もういっそ、出て行ってしまおうかな。
僕なんていなくても…
ドンドンっとドアを叩く音がした。
え…？
みんな自分の部屋に戻ったんじゃ…？
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作者名：杏奈(仮名) | 作成日時：2017年7月15日 0時
