本編212(ショウ・ロンポーside) ページ17
「スパーダさん…?」
不安そうに見つめるラプター。
「あ、いや…」
驚いている。
自分でもなぜ言ったのか分からないのだろう。
「なんでもない…。」
なんでもないわけがない。
「そうか!」
ラッキーは丸くおさめようとした。
「そんなわけないですよね?!」
「ラプター。」
ラッキーに見つめられてそっぽを向いた。
「よし、寝るか!」
突然言った。
みんなの注意をひくために。
「この状況でか?!」
驚くチャンプ。
それはそうだろう。
いきなりだからな。
「ああ。明日…というか今日、何があるかわからないだろう?」
それにこのまま話していたら気まずくなるだけだ。
何とかしないと。
「そうだな!もしかしたら小太郎が今日行きたいって言い出すかもしれないしなー。」
明るい声。
さすがラッキー。
「それもそうですね。」
静かにうなずいた。
「いや、おかしいだろ?!なぁ、ガル?」
「………。」
うつむいた。
なにか考えている。
「寝ようぜー?ガル。」
ラッキーが言うと、ガルは顔を上げた。
「わっ…分かったガル!」
慌てて言った。
「ガルまで…。」
不満がありそうだった。
「じゃ、また朝!」
結局それぞれの部屋に分かれた。
ガルの慌てぶりが気になるな…。
後で聞くことにしよう。
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作者名:杏奈(仮名) | 作成日時:2017年7月15日 0時