本編211(スパーダside) ページ16
僕はどうしてスティンガーの事をちゃんと見ていなかった?
何をしていたわけでもないのに。
ラッキーとラプターは真剣に話し合っていたし、他のみんなは小太郎のために別のところにいた。
司令は何やら忙しそうになにかをしていた。
暇だったのは僕だけ。
なのにラッキー達を見ながらわずかな孤独感を感じていた。
僕っていなくてもいいのかな?
とも一瞬思った。
スティンガーが俺はみんなに必要ないと言ったのは何故か共感できる。
さっきから無言でみんなの事を見ているだけだった。
僕にできることといったら料理くらい。
仲間のことさえ把握出来てなくて…。
スティンガーは小太郎の憧れの存在みたいなものだと僕は思っている。
必要とされて無い訳では無い。
だけど僕はどうだ?
料理以外に何の役に立っている?
「どうしたんだ?スパーダ。」
「司令……」
心配された。
「なんでも、ないです…。」
顔に出てしまっていたのかな?
「何でもないってことはないだろ?顔色悪いぞ?」
チャンプが見てきた。
あげくのはてには仲間に心配かけてる…
「僕のことはいいから!」
叫んでしまった。
どうしよう…。
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作者名:杏奈(仮名) | 作成日時:2017年7月15日 0時